2017年9月24日日曜日

日本の工作機械メーカーが2種類の合金でロケットエンジン部品の試作に初めて成功

米国アラバマ州発:米航空宇宙局( NASA )マーシャル宇宙飛行センターはこのほど、2種類の異なる金属合金で3Dプリントしたエンジン部品の試作に初めて成功したと発表した。

それによると、今回試作に成功したのはロケットエンジンの点火装置。点火装置は非常に複雑な構造で、3Dプリント化できれば大幅な工期短縮とコスト削減が期待されていた。NASA ではこれまでも3Dプリントで製造されたロケットエンジン部品の研究開発や耐久性の評価に取り組んできたが、いずれも単一金属素材のものだった。今回、成功したのは銅合金とインコネル合金との3Dプリント製造で、金属粒子を拡散させて混合させることで合金どうしが接合するという新技術によって実現したとしている。

試作を請け負ったのは日本の工作機械メーカー DMG MORI USA のシカゴ事業所。「金属粒子吹付レーザー堆積」と呼ばれる同社独自技術を搭載した AM / CNC マシニングセンター複合機で製造され、従来は4部分に分かれていたパーツを組み立てて製造していた工程が 1 回で済むという。試作に成功した点火装置の外形は高さ x 幅 が 10 x 7 インチ( 約 25.4 x 17.8 cm )と小ぶりなものだが、7月に実施した 30 回の低圧燃焼試験をクリアしたという。

点火装置の試作に携わった同センターの研究者たちは、このような先端レーザー技術により、将来は製造にかかるコストを従来の3分の1に抑え、工程期間も半分に圧縮可能だ、とコメントしている。

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2017年9月18日月曜日

独財団が3Dプリントステント技術関連研究に22 万ユーロを拠出

ドイツ・バイエルン州発:バイエルン研究財団( Bayerische Forschungsstiftung )はルプブルク市に本社を置く FIT Production GmbH で開催された式典で、3Dプリントステント技術関連研究プロジェクト「 NewGen-Stent research project 」に 22 万ユーロを拠出すると発表した。

同州の内務財務担当相は同財団の補助金交付に関し、今回の補助金交付は同州における冠動脈疾患をはじめとする重度の心疾患治療に多大なブレイクスルーをもたらすだろうとコメントした。

同州では心臓血管関連の研究および技術開発産業が急成長している。レーゲンスブルク技術専門学校( OTH )教授 Ulf Noster 氏によると、心臓ステント留置術の現況は完璧には程遠いという。「治療効果によってかえって傷口が悪化したりと、現在の技術ではこれ以上の改善は困難。3Dプリントなら新しいステント設計の可能性があり、血管損傷のリスクを最小限に抑えながらさらに正確な制御が行えるようになる。NewGen-Stent project の目標はまさしくそこにある」。

同財団は 1990 年に設立され、これまで 831 のプロジェクトに対し総額約 5 億 5,000 万ユーロの補助金を交付してきた。NewGen-Stent project はレーゲンスブルク技術専門学校と FIT Production GmbH、およびレーゲンスブルク大学病院との共同プロジェクト。

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2017年9月15日金曜日

名ショコラティエがチョコレートの3Dプリントサービスを開始

米国ペンシルベニア州発:リーハイヴァレーの一角をなすイーストン市中心部の「イーストンパブリックマーケット」のチョコレート専門店 Chocodiem はこのほど、チョコレートの3Dプリントサービスを開始した。同マーケットでは初の試みとなる。

同店オーナーショコラティエ Jean-Paul Hepp 氏によれば今回の3Dプリントチョコレートサービスは、地元の3Dプリント会社 3DReactions の John Majersky 氏の協力で実現したものだという。Hepp 氏はベルギー出身で生物学の博士号を持つ異色の経歴の持ち主。同氏の店はチョコレート専門店の北米ベスト10にランクインする人気店だ。

同店のチョコレート3Dプリントサービスでは専用ノズル付き3Dプリンター( 約 3,700 米ドル )を使用する。定型文など平面的なチョコレート文字出力は 10 ドルから受け付けており、数分以内に完成するが、花びらなど複雑な3次元モデル出力の場合は最大 45 分ほどかかる。使用するチョコレートはミルク、ダーク、ホワイト、純植物性の 4 種類で、クッキングペーパー上に出力する。

Hepp 氏は、希望者は誰でも見られるようチョコレートの3Dプリントの公開デモも計画している。同氏によると、3Dプリントチョコレートの安定した出力には厳密な室温管理が必須で、室温 19 - 22 °C、湿度 40 % に保たなければならず、それ以上に温度が上昇すればプリント中のチョコレートが溶け出してしまうという。




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2017年9月10日日曜日

Siemens と HP が提携、統合型3Dプリントソリューションを提供へ

米国マサチューセッツ州発:独 Siemens AG( FWB:SIE )と米 HP Inc. ( NYSE:HPQ )は現地時間 9 月 6 日、両社の持つ3Dソフトウェアと AM システムとを統合した新ソリューションを軸とするパートナーシップ提携を発表した。

両社によると Siemens の3D CAD / CAE / CAM統合ソリューション「 Siemens NX ™ 」と HP の独自技術「 Multi Jet Fusion ™ 」とをシームレスに統合した新たな企業向けソリューションを提供するというもの。Siemens NX モジュールは「 Siemens NX AM for HP Multi Jet Fusion 」として HP の正式認証を取得済み。HP の AM 製品を導入する顧客は、この新しい単一ソフトウェアパッケージ上で製品開発 / 設計 / 量産までを一貫して行えるようになる。

この新しい統合ソフトウェア「 Siemens NX AM for HP Multi Jet Fusion 」は Siemens PLM Software が提供する。この統合モジュールにより、顧客は多数の3Dパーツモデルを NX に投入し、データ改変などの介在なしに出力することができる。

Siemens は 2016 年、Stratasys, Ltd. ( NASDAQ:SSYS )とも同様の技術提携を結んでいる。

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2017年9月2日土曜日

英国の YouTuber が1972 年製 LEGO ® ゴーカートキットを3Dプリントで復元

英国ハンプシャー州発:ユニークな DIY もの動画投稿で知られる YouTuber の Matt denton 氏はこのほど、 1972 年の LEGO ® ゴーカートキットを3Dプリントブロックで大縮尺レプリカとして製作し、注目を集めている。

3Dプリントで製作したレプリカのゴーカートはオリジナルの 5 倍の大きさで、製作費は 128 米ドルほど。同氏によると、おなじく3Dプリントで LEGO スケートボードを製作した James Bruton 氏の動画を見て自作を思いついたという。

当初 Denton 氏は、8 歳になる甥の Ruben 君が乗れるサイズのレプリカを考えていたが、同氏の所有する3Dプリンター「 Lulzbot Taz5 」では製作不可能なほど大型になり製作時間も膨大になるため、乳幼児なら乗れる大きさでの復元に変更した。最大のパーツは、同氏の所有する「 Lulzbot Taz5 」の造形台の許容最大サイズぎりぎりに調整した。

Denton 氏は全体を 98 のパーツに分け、ABS 樹脂素材を使用して約 168 時間かけてプリントアウトした。出力時間を短縮するため、ほとんどのパーツの解像度を0.4 mm、インフィル 20 % として出力し、サポート材もなるべく使用しなかったという。タイヤにはラバーライクの NinjaFlex を使用した。この LEGO ゴーカートキット3Dプリントレプリカの重量は約 5.5 kg。





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2017年8月27日日曜日

アルゼンチンの研究者グループが複雑な構造物が作成可能な新型3Dバイオプリンターを開発中

アルゼンチン発:アルゼンチン国立科学技術研究会議( CONICET )およびラプラタ国立大学の研究者グループは現在、4軸構成の3Dバイオプリントシステムの開発に取り組む。

同グループによると、開発中の新型3Dバイオプリンターでは従来の FDM 型3Dプリンターでは造形不可能だったチューブ状や螺旋状メッシュ構造などの複雑な形状物の作成が可能で、交換可能ノズル式インジェクターを使用してバイオポリマー素材によるチューブ状 / 螺旋状メッシュ構造物の作成を目標にしている。

バイオプリンターに追加された第4の軸は回転式で、時計回り / 反時計回りの切り替えができ、ここにバイオ素材が滴下されて螺旋形状を生成する。開発で試用したのはアルギン酸塩、ペクチン、キトサン、ヒドロゲルを含むバイオポリマー混合素材。同グループは、最終的にはこの新技術によって、注意深くメッシュ生成された生体適合性素材の足場材内部で細胞成長を促進させることができればよい、と話す。




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2017年8月21日月曜日

ローマ歌劇場がオール3Dプリント舞台セットのオペラを今秋上演

イタリア・ラツィオ州発:ローマ歌劇場は今年秋の主催公演で、世界で初めてオール3Dプリントの舞台装置で上演する運びとなった。

オール3Dプリントの舞台セットで上演されるのは 19 世紀フランスの作曲家フランソワ・オーベール( Daniel-François-Esprit Auber )の『フラ・ディアボロ[ 初演 1830 ]』。3Dプリント舞台セット制作を請け負ったのは超大型デルタ型3Dプリンター製造で知られる WASP( 本社:エミリア=ロマーニャ州ラヴェンナ県マッサ・ロンバルダ )。

同社によると、オール3Dプリント舞台セットは223 パーツで構成された「ダリの絵に出てくるような」ゆがんだ歴史的建造物 2 棟からなり、3Dプリンター5基を使用して 3 か月かけて完成させたという。

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