2017年10月18日水曜日

HP、2018 年にも金属3Dプリント市場へ本格進出

米国カリフォルニア州発:HP Inc. ( NYSE:HPQ )は先週、パロアルト市内の本社で開催されたセキュリティカンファレンスで、金属3Dプリント市場への本格進出を早ければ 2018 年にも計画していることを明らかにした。

同社3Dプリント部門社長 Stephen Nigro 氏は、新方式による金属3Dプリント技術を提供することで、「金属3Dプリント方式を大量生産の主力へと一変させるだろう」とコメントしている。

また同氏は、同じく 2018 年度に樹脂素材向け3Dプリンターに「高耐久構造のフルカラー3Dプリントパーツ」が製造可能な新製品を投入予定だとも語った。

昨年、同社は独自技術 Jet Fusion を搭載した自社製としては初めての3Dプリントシステムで総額 12 兆米ドルとも言われる製造分野市場に参入している。

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2017年10月15日日曜日

豪州立図書館が歴史的価値ある「点字地球儀」を3Dプリントで復刻

オーストラリア・クイーンズランド州発:今から60年以上前、実業家 Richard Frank Tunley 氏が制作した視覚障がい者のための「点字地球儀」は、同氏が遺した数々の作品のうち現在もなお学習ツールとして重要な位置を占めている。こうした同氏の功績を顕彰して、クイーンズランド州立図書館( SLQ )およびクイーンズランド州図書館財団は共同事業としてこの「点字地球儀」を3Dプリントで復刻する運びとなった。

「点字地球儀」は制作者 Tunley 氏が木製の球体表面に金属板を貼り付けて陸地を示したり、点字説明を付している。SLQ 技術者らは州から約 10,000 豪ドルの支援を受け、この3Dプリントレプリカを製作する。オリジナルは写真測量法で全方向から撮影し、その画像データを基に3Dモデル化して、それをプリントアウトするという。オリジナルは木製球体と金属板でできているが、3Dプリント復刻版はプラスチック樹脂製になる。それ以外はオリジナルとまったく同じように手で触って大陸の位置などを確かめたり回転させたりできる。

同図書館司書兼 CEO Vicki McDonald 氏の話「Tunley 氏の遺したこの点字地球儀は一般には知られていないものの、わが州にとっては掛け替えのない財産。今回の3Dプリントによる復刻事業は次世代にクイーンズランドの歴史を再発見し、触れてもらう機会を提供するものであり、われわれの取り組みに対し資金提供してくれた全ての方々には大変感謝している」。

オリジナルは経年劣化が進んで脆くなっており、保存処置を施されたうえで同図書館内で 12 月から開催される館内展示会で展示される予定。




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2017年10月5日木曜日

米スタートアップが3Dプリントによる臓器再生技術を開発中

米国カリフォルニア州発:サンフランシスコ市内に本拠を置くバイオ3Dプリントスタートアップ Prellis Biologics は現在、患者自身の組織から培養 / 生成した臓器組織を3Dプリントして再び体内に戻し、機能不全になった臓器を再生させる技術の開発に取り組んでいる。

米国保健福祉省( HHS )によると、毎日 20 人が臓器移植を受けられずに死亡し、2016 年度の調査では臓器提供を待つ患者総数が9月時点の集計で 116,000 人以上なのに対し、移植が実施されたのはわずか 33,611 件に過ぎず、深刻な臓器不足が続いている。同社が開発中の技術は、まず患者本人の生態を採取し、そこから必要な細胞を抽出して臓器を再生できるほどの量にまで培養する。それをゼラチンベースに載せてレーザー3Dプリントで立体化し、再び患者の体内の損失した臓器の部位に戻すというもの。

同社共同創業者で発生生物学者の Noelle Mullin 博士は、開発中のこの技術で何百万人もの人々に長く生きてもらいたいと述べる。同博士によると、使用するのは患者本人の細胞なので拒絶反応もなく、また1つの臓器のプリントは最長 4 か月ほどで済むとしている。

Mullin 博士らによれば、次はインスリンを分泌する島細胞のプリント実用化を 2021 年ごろをめどに目指すとしている。これが実用化されれば、面倒なインスリン注射や血糖検査も不要となるはずだ。同社は True Ventures 主導で 180 万ドルの開発資金を調達済みだ。

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2017年10月2日月曜日

高力アルミニウム合金の3Dプリントを可能にする新方式を開発

米国カリフォルニア州発:HRL Laboratories, LLC はこのほど、加工の難しい高力アルミニウム合金の3Dプリントを可能にする新方式を開発したと発表した。

同社が開発したのは Al7075 / Al6061 を含む高力アルミニウム合金の AM 加工を可能にする方式で、「ナノ機能化」と呼ばれる状態になった粒子状にしてレーザー焼結して造形するというもの。従来の溶接技術では、このような高強度金属合金の加工は困難で、パイ生地のように剥離する欠陥があったが、今回開発した新方式ならばそのようなクラックも発生せず、合金本来の高強度も維持することが可能だという。

AM 加工には合金の微小構造の核となる最適なナノ粒子を得る必要がある。同社開発者チームは Citrine Informatics に支援を仰ぎ、同社の保有する AI 先端材料関連ビッグデータを活用して候補を絞り込み、ジルコニウムベースのナノ粒子に行き着いた。

開発者チームの Brennan Yahata 氏の話「インフォマティクスソフトウェアを活用したのは、我々の知る核生成理論への選択的アプローチを通じて最適な特性を持つ材料を見つけるため。Citrine 側はビッグデータを解析して何千もある候補材料を数個に絞り込む。干し草の山から可能性のある針を拾い上げたわけだ」。




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2017年9月24日日曜日

日本の工作機械メーカーが2種類の合金でロケットエンジン部品の試作に初めて成功

米国アラバマ州発:米航空宇宙局( NASA )マーシャル宇宙飛行センターはこのほど、2種類の異なる金属合金で3Dプリントしたエンジン部品の試作に初めて成功したと発表した。

それによると、今回試作に成功したのはロケットエンジンの点火装置。点火装置は非常に複雑な構造で、3Dプリント化できれば大幅な工期短縮とコスト削減が期待されていた。NASA ではこれまでも3Dプリントで製造されたロケットエンジン部品の研究開発や耐久性の評価に取り組んできたが、いずれも単一金属素材のものだった。今回、成功したのは銅合金とインコネル合金との3Dプリント製造で、金属粒子を拡散させて混合させることで合金どうしが接合するという新技術によって実現したとしている。

試作を請け負ったのは日本の工作機械メーカー DMG MORI USA のシカゴ事業所。「金属粒子吹付レーザー堆積」と呼ばれる同社独自技術を搭載した AM / CNC マシニングセンター複合機で製造され、従来は4部分に分かれていたパーツを組み立てて製造していた工程が 1 回で済むという。試作に成功した点火装置の外形は高さ x 幅 が 10 x 7 インチ( 約 25.4 x 17.8 cm )と小ぶりなものだが、7月に実施した 30 回の低圧燃焼試験をクリアしたという。

点火装置の試作に携わった同センターの研究者たちは、このような先端レーザー技術により、将来は製造にかかるコストを従来の3分の1に抑え、工程期間も半分に圧縮可能だ、とコメントしている。

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2017年9月18日月曜日

独財団が3Dプリントステント技術関連研究に22 万ユーロを拠出

ドイツ・バイエルン州発:バイエルン研究財団( Bayerische Forschungsstiftung )はルプブルク市に本社を置く FIT Production GmbH で開催された式典で、3Dプリントステント技術関連研究プロジェクト「 NewGen-Stent research project 」に 22 万ユーロを拠出すると発表した。

同州の内務財務担当相は同財団の補助金交付に関し、今回の補助金交付は同州における冠動脈疾患をはじめとする重度の心疾患治療に多大なブレイクスルーをもたらすだろうとコメントした。

同州では心臓血管関連の研究および技術開発産業が急成長している。レーゲンスブルク技術専門学校( OTH )教授 Ulf Noster 氏によると、心臓ステント留置術の現況は完璧には程遠いという。「治療効果によってかえって傷口が悪化したりと、現在の技術ではこれ以上の改善は困難。3Dプリントなら新しいステント設計の可能性があり、血管損傷のリスクを最小限に抑えながらさらに正確な制御が行えるようになる。NewGen-Stent project の目標はまさしくそこにある」。

同財団は 1990 年に設立され、これまで 831 のプロジェクトに対し総額約 5 億 5,000 万ユーロの補助金を交付してきた。NewGen-Stent project はレーゲンスブルク技術専門学校と FIT Production GmbH、およびレーゲンスブルク大学病院との共同プロジェクト。

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2017年9月15日金曜日

名ショコラティエがチョコレートの3Dプリントサービスを開始

米国ペンシルベニア州発:リーハイヴァレーの一角をなすイーストン市中心部の「イーストンパブリックマーケット」のチョコレート専門店 Chocodiem はこのほど、チョコレートの3Dプリントサービスを開始した。同マーケットでは初の試みとなる。

同店オーナーショコラティエ Jean-Paul Hepp 氏によれば今回の3Dプリントチョコレートサービスは、地元の3Dプリント会社 3DReactions の John Majersky 氏の協力で実現したものだという。Hepp 氏はベルギー出身で生物学の博士号を持つ異色の経歴の持ち主。同氏の店はチョコレート専門店の北米ベスト10にランクインする人気店だ。

同店のチョコレート3Dプリントサービスでは専用ノズル付き3Dプリンター( 約 3,700 米ドル )を使用する。定型文など平面的なチョコレート文字出力は 10 ドルから受け付けており、数分以内に完成するが、花びらなど複雑な3次元モデル出力の場合は最大 45 分ほどかかる。使用するチョコレートはミルク、ダーク、ホワイト、純植物性の 4 種類で、クッキングペーパー上に出力する。

Hepp 氏は、希望者は誰でも見られるようチョコレートの3Dプリントの公開デモも計画している。同氏によると、3Dプリントチョコレートの安定した出力には厳密な室温管理が必須で、室温 19 - 22 °C、湿度 40 % に保たなければならず、それ以上に温度が上昇すればプリント中のチョコレートが溶け出してしまうという。




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