2013年10月12日土曜日

まるで魔法 ?! のようにロケット部品が作れる( かも )

SpaceX 創業者としても有名な起業家 Elon Musk 氏は 2013年 9月5日、動画サイト YouTube の同社公式アカウント上で、まったく新しい、独創的なモノづくりのあり方をデモンストレーションした。

3次元プロジェクション、および Leap Motion 製コントローラー、Oculus Rift の仮想現実( VR ) テクノロジーを組み合わせて、Musk 氏がPC ディスプレイに向かって両手を差し出して製作しているのは、なんと本物のロケットの部品。画面に投影された立体モデルをあたかも実物の部品が目の前にあるかのように操作し、好きな向きに回転させたりして、最後に 3D レーザー チタニウム プリンターで加工して仕上げた。

「これは 21 世紀型の設計および生産工程であり、革命的だ。部品を作るのに必要なシステムを一から構築しなくても、ただここに座って、必要な基本操作を覚えるだけで、信じられないほどの短時間ですばらしい結果が得られる。いままさに、テクノロジーの飛躍的進展が起ころうとしている」。

従来、このような機械部品の設計には CAD が使われてきた。だが CAD じたいが複雑で使いにくく、「3次元の物体を 2次元で」扱うためにどうしても不自然で、直観的に操作できないという欠点がある。Musk 氏によればこの方法は、設計者が頭に浮かんだイメージをそのまま実際の物体に移して形にすることが可能になるという。

Musk 氏のデモンストレーション動画では、既存の部品を投影したものを操作して説明している。モノづくりの工程に強烈なインパクトを与えた CAD に加え、いままた 3D プリンティングによってさらなる技術革新がもたらされた。これは CAD に次ぐ新たなテクノロジーの飛躍だ、と同氏は言う。