2013年10月14日月曜日

Wondows 8.1 は 3Dプリントを「囲い込む」? 

Microsoft Windows の次期バージョン、「Windows 8.1」がまもなく発売されるが、新 OS の目玉のひとつが、ネイティブ レベルでの 3Dプリントのサポートだ。

同社が目指すのは、「Office 文書の印刷と同じくらい、きわめて簡単に3D プリントができるようになること」。そのための布石として、同社は3D モデルデータ形式を XML ベースの3MF( 3D Manufacturing Format )という新規格を提案し、同規格を普及させたい考えのようだ。

Microsoft によれば、Windows 8.1 上では従来の 2Dプリンターとまったくおなじようなウィザード画面に従うだけで、3Dプリント加工が可能だという。

下の動画のデモを見てもわかるように、Windows 8.1 では いま皆さんの手許にあるような2Dプリンターとほぼ同様の簡便さで、デザインファイルを 3D プリンターにシームレスに送信することができる。3Dプリンターを動かすための特別なドライバは必要なく、プラグ・アンド・プレイ対応、スプーリングやプリントキューなどの機能が 2Dプリンターとおなじように扱える。

Microsoft の狙いは、3D プリントにおける業界標準作りにある。同社の提唱する 3MFフォーマットに賛同しているメーカーは、業界大手の 3D Systems や Stratasys( 低価格機種を手がける MakerBot は 2013年 6月にStratasys に買収された )、Formlabs など。

この新規格が、新たな「囲い込み戦略」となるのだろうか。すでにオープンソース関連団体はこの Microsoft の動きを警戒しはじめている。




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