2013年11月19日火曜日

Microsoft、「3D Builder」の無償提供開始

Microsoft は現地時間 11月15日、Windows OS の最新版「Windows 8.1」で動作する 3Dモデル作成アプリケーション「3D Builder」を公開した。同アプリは Windows ストア経由で無償配布される。

「3D Builder」は至ってシンプルなアプリであり、これから 3Dプリントを始めたい個人ユーザー向き。同アプリにはカボチャや風車、機関車などの 3Dモデルサンプルがあらかじめライブラリーとして登録されているが、カスタマイズの自由度はあまり高くなく、実行できるのはオブジェクトのリサイズ、回転、接合などに限定される。

また Microsoft 直営店では、MakerBot 製 3Dプリンター「MakerBot Replicator 2 Desktop 3D Printer」の取り扱いも開始した。価格は 2,199米ドル。

先月、Gartner が発表した報告によれば、2013年末までの 3Dプリント関連支出の総額は 4億1,500 万米ドルと見込まれ、そのうち 3億2,500 万米ドルが企業における 3Dプリント関連支出額だという。とはいえ、事務用品小売大手 Staples でも 3Dプリンターの販売をすでに始めており、また直近のオバマ大統領の一般教書演説を受けた MakerBot でも、教育現場での 3Dプリンター導入促進を狙ったクラウドファンディングを立ち上げるなど、個人ユーザー層開拓の流れは加速している。Microsoft が「3D Builder」を企業向けではなく、あえて個人ユーザー向けに、しかも極力シンプルなアプリとして提供したのは、この一連のトレンドに乗って、個人ユーザーの 3Dプリンター需要を掘り起こしたい考えなのだろう。

なお MakerBot は 14日、「Replicator 2」用 Windows 8.1 用ドライバーソフトを、Windows Update Service にて提供開始すると発表した。同社は Microsoft と共同で、「Replicator 2」の Windows 8.1 用ドライバーを開発してきた。


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