Adobe は 16日、同社の「Adobe Creative Cloud」経由で有償提供されている「 Photoshop CC」に、「3Dプリント」を含む新機能を同日付一斉アップデート( Adobe Photoshop 14.2 )で配布した。今回のアップデートにより、 同製品ユーザーはメニューから 3Dデータを構築、修正、プレビューできるようになり、対応する 3Dプリンターに直接、 3Dデータを送信することができるようになる。
「3Dプリント」機能にはこの他に 3Dメッシュの自動修復や、 造形中のオブジェクトを安定させる上で重要な支持体構造も自動生成され、 意図したとおりの造形が可能になるという。
「今回、新たに追加された 3Dプリント機能によって、従来勘に頼りがちだった 3Dモデル生成作業が誰でも確実に行えるようになった」と、 Adobe の広報担当 Winston Hendrickson 氏。「これまでは 3Dモデリングツールで生成した 3Dデータが、実際にプリンターからそのまま高品質の造形物とし て出力されるとは限らなかったが、これからは '3Dプリントを設定' メニューから簡単にプリントアウトできる」。
「今回、新たに追加された 3Dプリント機能によって、従来勘に頼りがちだった 3Dモデル生成作業が誰でも確実に行えるようになった」と、
3Dプリント機能はローカル接続された 3Dプリンター( 対応機種は「MakerBot Replicator」シリーズ、「3D Systems Cube」シリーズなど )に対応し、また 3Dプリンターを所有していなくてもオンライン 3Dプリントサービスの Shapeways や Sketchfab にも直接 3Dデータを送信して完成品を受け取ることもできる。
今回のアップデートでは 3Dプリントの他に 20の新機能が追加され、その中には画像の特定部分の遠近感を調整可能な「遠近法ワープ」、外部ファイルにリンクして容易にレイヤーオブジェクトの更新ができる「スマートオブジェクトのリンク」などが含まれる。