米国の科学者チームが3Dプリンターを使用して作成に取り組んでいるのが、ヒトの心臓だ。
ケンタッキー州ルイヴィル大学の細胞生物学者 Stuart Williams 博士は、1990 年代から3Dプリント技術の医療への応用を模索してきた。父親を鬱血性心不全( CHF )で亡くした経験があり、同博士における3Dプリント技術応用の関心は、血管や心内構造物、果ては「心臓を3Dプリントで作れないか」という事へと移っていった。
ケンタッキー州ルイヴィル大学の細胞生物学者 Stuart Williams 博士は、1990 年代から3Dプリント技術の医療への応用を模索してきた。父親を鬱血性心不全( CHF )で亡くした経験があり、同博士における3Dプリント技術応用の関心は、血管や心内構造物、果ては「心臓を3Dプリントで作れないか」という事へと移っていった。
「心臓は非常に限られた数の細胞からできており、その役割も収縮と鼓動の2つしかない。3Dプリントするにはもっとも簡単、とは行かないまでも、もっとも手軽な組織の1つだ」と Williams 博士は述べる。
現時点までに Williams 博士率いるルイヴィル大学チームはヒトの心臓弁と小静脈の3Dプリントに成功し、昨年には、マウスの心臓の一部および血管の作成および移植試験にも成功しているという。
Williams 博士は、心臓全体の作成には3-5年はかかるとしている。ルイヴィル大学チームが作成を試みている人工心臓は患者自身の脂肪細胞と人工物の混成( bioficial heart )であり、拒絶反応の心配もない。3Dプリントされた心臓のヒトへの臨床試験は、10年以内に可能になるだろうとしている。
→ 参照元記事1.