2014年4月14日月曜日

Staples が3Dプリントサービスの試験運用を開始

米国の事務用品サプライチェーン大手 Staples ( SPLS )は3Dプリンター製造大手 3D Systems ( DDD )と提携して、同社の運営するニューヨークおよびロサンゼルスの2店舗で3Dプリントサービスを10日から試験的に開始すると発表した。

自前の3Dデータファイルを上記2店舗( ニューヨーク市マンハッタン5番街店およびロサンゼルス市ウィルシャ・ブルバード店 )に持ち込めば、その場でプリントアウトしてもらえる。

「文字通り何百万というスモールビジネスおよび一般顧客にとって、3Dプリント技術は恩恵をもたらすはず」と、Staples のビジネスサービス部門上級バイス プレジデント Damien Leigh 氏は述べる。「様々なビジネスに従事されている皆さんに伝えたいのは、ほんの僅かなコストで3Dプリントが可能だということ。現時点ではこのことがよく理解されていません」。

Staples の上記2店舗では体験スペースを設けて、実際に稼働中の3Dプリンターに触れることができる。3D Systems の派遣スタッフおよび研修を受けた Staples 店舗スタッフが常駐して顧客のサポートに当たる。

店舗には3Dプリンターが複数台用意され、持ち込まれた3Dデータをその場で出力するが、大がかりなデザインデータは 3D Systems へ外注され、完成品が発注した顧客の許に届けられる。店舗内の3Dプリンターで取り扱える素材はプラスチック樹脂など6種類。

現時点で Staples 側はこの試験サービスの価格について、造形物の複雑さの度合いや、使用素材の数量等によって大きく変動するため、詳細は明らかにできないとしている。Leigh 氏によると、造形物によってはほんの数ドル程度で済むが、「3Dプリントギター」の場合は数千ドルの出費になるだろうという。すでに Staples 店舗で先行販売している3Dプリンター自体の価格は、最も廉価な機種で 1,500 米ドルだ。

Staples は、今回の試験運用がうまく行けば、同様の3Dプリントサービスを他の店舗にも拡大するとのこと。

参照元記事1.
参照元記事2.