2014年6月16日月曜日

15歳の高校生が考える「再生」フィラメント事業

15歳の Grayson Galisky 君は約1年前から、家庭でも学校でも3Dプリンターを使用しているが、解決する必要のある問題があることに気づいた ―― それは「失敗作」がそのままごみ箱行きになること。3Dプリントはもっと環境に優しく、もっと手頃にできるはずだ。

現状では、3Dプリンターから発生する廃棄物の行き着く先は最終処分場であり、そこでは完全に土に還るまで 500年はかかる。1スプール当たり 40 米ドルのフィラメント購入代も無駄になる。

「3Dプリントごみをリサイクルしてフィラメントを作る、というアイディアが浮かんだのは、Kickstarter でフィラメント製造機を見た時。それで、学校の3Dプリンターで出力に失敗した製作物をリサイクルできないだろうかと考えた」と Galisky 君は説明する。

Galisky 君は、このアイディアを思いついた Kickstarter 上で、来月にも資金調達を計画している。彼のプロジェクトでは3Dプリントごみの再生利用に留まらず、マルチカラーフィラメント及び「フィラメント リサイクル ストア」の展開をも視野に入れている。目標資金額は 4,999ドルだ。

この資金調達が軌道に乗り、リサイクルストアがオープンできれば、ユーザーは以下のようなサービスが選択できる。

1). 使用済み樹脂スクラップの持ち込み。
2). 送付済みスクラップ2kgにつき、再生フィラメント1kgを送料無料で受け取り。
3). 樹脂スクラップの粉砕処理及び処理済みスクラップの受け取り。

Galisky 君によれば、再生フィラメントは FDM 方式の3Dプリンター全機種で使用可能で、再生フィラメントの購入目的の顧客にはマルチカラー フィラメントも含め、なるべく低価格で提供するという。

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