2014年6月28日土曜日

ラッパーとコラボ、廃ペットボトル再生利用の「EKOCYCLE」

米国発:2012年以来、Coca-Cola はラッパーの will.i.am 氏と「EKOCYCLE」ブランドの下で、リサイクルヘッドフォンなどのコラボ商品を生み出してきたが、今回新たに投入するのは、新型家庭用3Dプリンター「EKOCYCLE Cube」だ。

この「EKOCYCLE Cube」最大の特徴は、コークの廃ペットボトルからフィラメントが作られていること。最大造形寸法は 152mm 四方。最小積層ピッチは70µmで、3D Systems が製造する。専用フィラメントカートリッジを使用し、各カートリッジ当たり約3本分の廃ペットボトルが使用されている。フィラメント色は赤、黒、白、ナチュラル。プリンター本体には日用品の小物など 25種類の3Dデザインパターンも用意され、すぐに使えるようになっている。ペットボトル素材は様々な用途の製品に転用可能で、耐久性にも優れている。操作は正面上部のタッチパネルから行う。


EKOCYCLE Cube」は今年後半にも 3D Systems の共有サイト Cubify 上で販売する見通し。販売予定価格は 1,199米ドル。

3D Systems の最高クリエイティヴ責任者( CCO )も務める will.i.am 氏は次のように述べている。 「EKOCYCLE の目標は、世界で最も影響力のあるブランドと手を組み、テクノロジー、アート、スタイル、インスピレーションを活用して我々の文化そのものを変革することにある。リサイクルはクールで、リサイクルされた素材からモノを生み出すことはクールなんだと認識してもらうこと。ごみは捨ててはじめてごみになる」。

3D Systems は現在、菓子製造の Hershey's と菓子専用3Dプリンターの開発も進めている。