2014年7月21日月曜日

11歳と9歳の姉妹が義肢製作用3Dプリンター購入資金を募集中

米国発:3Dプリント関連ニュースで最も心を打たれるのは、e-NABLE のような市民有志によるコミュニティーだ。彼らは「Robohand」に代表される3Dプリント義肢普及活動の先駆的存在で、メンバー総数は現在 1,000人を超える規模にまで成長している。彼らはそれぞれが可能な範囲で3Dプリント義肢を廉価で、または無料で、必要とする人にできる限り届ける運動を展開している。

ヴァーモント州モンクトンに住む 11歳の Sierra Petrocelli ちゃんと妹の9歳になる Sage ちゃん姉妹は今、自分たちの3Dプリンターの購入を計画している。

Sierra ちゃんは5月、JorgeZuniga 氏が Thingiverse 上で公開していた「Cyborg Beast」を、3D Universe 運営者 Jeremy Simon 氏の助言も受けながら自ら3Dプリントして組み立て、学校の科学フェアに展示して「3Dプリントに広く関心を持ってもらう」ことに成功した。その時は3Dプリントショップのプリンターで義手を製作したが、それが自前の3Dプリンターを手に入れたいと思うようになったきっかけだった。

「家で何もせずに過ごしたくない。3Dプリンターがあればみんなを驚かせる製品を作れる」。だが Petrocelli 姉妹が欲しい機種は、子どものお小遣いの金額をはるかに超えている。

そこで姉妹はクラウドファンディングサイト「Indiegogo」上で、3Dプリント義肢を製作して困っている人を助けたい旨を訴え、購入資金を募ることに決めた。

姉妹はプリンター購入に必要な 3,000米ドルを調達したい考えで、期間は 60日。調達した資金で購入を予定しているのは、「 LeapFrog Creatr 」の教育機関向けパッケージ製品。プリンター本体は ABS / PLA フィラメントスプール( 各8本 )付き完成品で、スクールカリキュラム等がセットとして提供されるもの。

2人が「教育機関向け」パッケージ品を選んだ理由は、自宅で使用しない時間は学校に持ち込み、他の児童の学習用としても役立ててもらいたいからだという

Petrocelli 姉妹の「Indiegogo」キャンペーンサイトはこちら



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