2014年8月15日金曜日

3D Systems がオハイオ州に最新フィラメント生産拠点を稼働開始

米国サウスカロライナ州発:ロックヒルに本拠を置く3Dプリンター製造大手 3D Systems は 14日、オハイオ州バーバートンに同社プリンター用フィラメント製造の最新工場を稼働したと発表した。新工場の稼働により、同社のフィラメント生産能力は2倍になる。

同社によれば、新工場は面積約 9.3km² で、同社が昨年買収した Village Plastics Co. の持つ技術を最大限活用したフィラメント素材の最新鋭生産拠点になるという。新工場では、ラッパーの will.i.am 氏とのコラボ製品でもある「EKOCYCLE Cube」専用のリサイクルペットボトルフィラメントと、プロユース向け3Dプリンター「CubePro」用フィラメントを製造する。

3D業界調査会社 Smartech Markets は、フィラメントポリマー市場は現在、約 3億1,000万米ドル規模だが、5年後には5倍近い 14億ドル規模に拡大すると予想している。業界にとって、3Dプリンター用素材市場は重要だ。素材の性能は、プリンター性能と同等に出力結果を左右する要因になる。

3D Systems の「Cube」シリーズは専用カートリッジ方式を採用している。この、2Dプリンター製造ではよく見られるビジネスモデルが3Dプリンター製造でも利益向上につながるか、それともフィラメントの選択肢が多い製品へと顧客が流れるのかは興味あるところだが、バーバートン市長の William Judge氏は大歓迎を表明している。

「3D Systems が我が市に新工場を立地したことを大変喜んでいる。これは、同社が地元の生産拠点と雇用を創出するという強い決意の現れだ」。

3D Systems はここ数年、企業買収を積極的に推進しており、オクラホマ州に本拠を置く American Precision Prototyping および American Precision Machining も含め計 45社を傘下に収めている。

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