2014年8月17日日曜日

Disney Research が3Dプリンタブルで簡単に作れるアニマトロニクス アプリを開発中

米国発:Walt Disney Company 傘下の Disney Research は目下、3Dプリンターで複雑な3次元アニマトロニクスモデルを簡単に作成可能にするアプリケーションソフトをコロンビア大学およびスイスの研究者と共同で開発中だ。

同ラボはこの開発中のアプリについて、このほどその概要を公表した。それによると、シンプルな機械機構を動かすだけで実際の生き物の関節動作を模倣する3次元アニマトロニクスモデルが作成可能になるという。

開発中のアプリは、まず作成したオブジェクトに希望する動作を実行させるための動作線を設計する。あとはアプリ側が自動でその動きを実行する上で必要な最低限の動力点を割り出す。3Dモデルと必要な動作線がプログラムに入力されると、その実行に必要な動力点が示される。今回開発したアプリでは、この動力点を連接棒に置き換え、最終的に現実の動物に見られる関節と同じ動きを実現させる。

まず画面上でどの動力点を外すかを決め、次に2つの未連結の動作部を選ぶ。動作部同士の連結が生成され、連結部の機械的な動きが再現される。他の結合法も数種類生成され、ユーザーは最適な結合法を選択すればよい。

このアプリの最終目標は、たった1つの動力点だけで各連結部の動作を制御することにある。このアプリは、たとえばディズニーランドの等身大アニマトロニクスへの応用ももちろん考えられるが、3Dモデリング プログラムに統合すれば、それまで考えもつかなかったような動作が一挙に可能になるオブジェクトの製作が一般ユーザーにも簡単にできるようになるだろうし、多数の可動部から成る極めて複雑なオブジェクトも、一度の3Dプリントアウトで製作可能になるだろう。




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