2014年10月10日金曜日

教育現場で重宝する「全自動クラウド制御」3Dプリンター「NVPrinter」

米国発:近い将来、3Dプリントは世界中の教育現場において履修科目の一部となるだろう。事実、英国では多くの学校で3Dプリント学習の導入が始まっている。今後、同様の学習課程を取り入れる教育機関の数はますます増加すると思われる。

とはいえ、生徒たちに使用可能なプリンターの台数は限られている。やがて少ない3Dプリンターをいかに多くの生徒に割り振るべきか、壁に突き当たる時がやってくるだろう。

MIT の現役学生からなる NVBOTS チームはこの点に着目して、いままでにないコンセプトの3Dプリンター「NVPrinter」を開発した。同プリンターの最もユニークな特徴は、全自動、そしてクラウドベース制御の3Dプリンターという点だ。

NVBOTS では現在、クラウドファンディングサイト Fundable.com 上で、主に教育機関向けと小規模事業者向けに「NVPrinter」を提供するための賛同者を募っている

「NVPrinter」の主な特徴:
  • クラウド制御3Dプリンター ユーザーはどんなデバイスからでもプリンター本体にアクセス可能。
  • 自動取り出し機能 特許出願中の独自テクノロジーによる3Dプリント製品取り出しおよび新たなプリントジョブの開始。
  • 全面保護パネルの採用
  • 内蔵カメラの採用 モニタリングにより、プリント状態と仕上がり品質の確認がどこでも可能
  • プリントキュー管理機能
NVBOTS CEO の AJ Perez 氏は、次のように述べる。「3Dプリントの持つ底力を真に活用するためには、次の世代を担う科学者、エンジニア、デザイナー、イノベーターを育てなければならない。NVPrinter のようなシンプルなモノづくりツールで彼らに3Dスキルを提供することにより、イノベーションサイクルに劇的な変革が起こるはずだ。とはいえ資本設備不足でせっかくのクリエイティヴな潜在能力が発揮できない場合もある。だから我々はクラウドファンディングによって資金面の障壁を除去したいと考えている」。

Fundable 上での調達目標金額は 100,000USD。出資金額が 2,499USD 未満の場合、全額が低所得層地域の公立中学校を支援する NPO Citizen Schools のボストンおよびチェルシー支部経由で、最も3Dプリンターを必要としている教育機関へリースされる。




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