2014年11月1日土曜日

HP が独自技術「Multi Jet Fusion」搭載3Dプリンターと3Dスキャナー内蔵 PC を発表

米国発: PC ハードウェアとプリンター製造最大手 Hewlett-Packard (HP) は現地時間 10月29日、独自に新開発した3Dプリント技術「 Multi Jet Fusion 」搭載新型3Dプリンターおよび3Dスキャナー内蔵デスクトップ PC「 Sprout 」を同時発表した。この最新3Dプリンターとデスクトップ PC および同3Dプリンターで出力されたサンプル作品は、発表に先立ってニューヨーク市内で開催されたイベント会場でも披露された。

HP の担当者は「 Multi Jet Fusion 」テクノロジーによって、3Dプリント技術は「モノづくり新時代」を切り開くことになると述べており、今回発表した新製品の対象は主として精密かつ高速な造形を求める企業ユーザー層だ。

「 Multi Jet Fusion 」は、現在主流のサーモプラスチック溶融タイプに比べ、「10倍高速、かつ精密な造形が可能」としている。それを実現したのが、同社が独自に開発した「サーマルインクジェット方式」だ。業務用コピー機ほどもある大型の3Dプリンターだが、最上位クラス並みの性能を持つという。また、この新開発技術により、従来では不可能だったマルチカラー対応、プリント工程途中での素材切り替えにも対応可能としている( 当初は黒のサーモプラスチックのみ対応)。

デスクトップ PC「 Sprout 」は、20 ポイント対応タッチマット、10 ポイントタッチ対応 23インチフル HD ディスプレイ、および「 HP Illuminator 」DLP プロジェクトター( 1024x767 dpi )で構成されるディスプレイ本体一体型 PC。タッチマットと本体の着脱はマグネット式で、マルチタッチ対応デュアルスクリーン PC になる。



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