2014年11月4日火曜日

Stratasys だけじゃない! イスラエルのスタートアップ Something3D の挑戦

イスラエル発:イスラエルとくると、やはり業界最大手 Stratasys を想起するかもしれないが、同国の3Dプリント産業は何も同社に限ったことではない。たとえば、Itzik Molcho 氏と Dotan Koskas 氏が昨年、イスラエル中央地区に設立した3Dプリント スタートアップの Something3D などは注目株かもしれない( 米 Stratasys は 2012年4月、イスラエル3Dプリンターベンダー大手 Objet Geometries Ltd を吸収合併している )。

Molcho 氏は、世界的に知られる鋼管製造大手 Tzinorot の元 CEO。パートナーの Koskas 氏は長年、アニメーションとテレビ放送業界でグラフィックデザイナーとして活躍、ここ5年ほどは3Dプリンター製造に取り組んでいた。彼らの最初の成果が、昨年リリースした同社の3Dプリンター初号機だ。この時、彼らの作業場は Koskas 氏の自宅ガレージだった。

現在、同社の3Dプリンターのラインアップは3機種。全て一般消費者向け FFF デスクトップ型だが、他社製品と比較して際立つ特色がいくつかある。最上位機種「 Royal 」にはエクストルーダーヘッドが4基搭載され、マルチカラー、複数素材に対応可能。層間解像度 50 µm、FFF タイプとしては業界最高の最大 500 mm /sec の出力速度を誇る。3機種とも、個々のニーズに合わせた細かなカスタマイズも柔軟に行えるのも特徴だ。

このため、一般の認識度は低いものの、製造、医療、歯科、アパレルなど多方面の業界では名を知られた存在だ。Molcho 氏によれば、重要部品製造用としてイスラエル国内の軍需産業大手に導入されているという。

現行3機種の外観で目立つのは、フレームの鮮やかなパープルだ。「3Dプリンターは、モノ作りを望む全ての人のためにあると信じている。パープルは、そんな個人のモノ作りと革新性を象徴する色だ」。

「 Tyrian 」、「 Han 」、「 Royal 」主要スペック

プリント方式:FFF 
ビルドプラットフォーム:加熱ベッド方式
エクストルーダーノズル径:φ=0.35 mm( オプションで φ=0.25 mm も可 )
層間解像度:50 µm
使用可能素材:1.75 mm ABS、PLA、PVA、ナイロン 618、HIPS
Printing Material: 1.75 mm ABS, PLA, PVA, Nylon 618, ハイインパクトポリスチレン( HIPS )
造形速度:100-250 mm / sec、最大 500 mm / sec
3Dプリント ソフトウェア:Pronterface、Repetier、Skeinforge、ReplicatorG、Cura、Slic3r
対応ファイル形式:AMF、STL、OBJ 

参照元記事1.
参照元記事2.