2014年11月17日月曜日

XYZprinting が同社初の3Dフードプリンター2機種を発売へ

台湾発:XYZprinting, Inc. は現地時間 14 日、同社初となる3Dフードプリンター2機種を来年6月に発売すると発表した。同時に、3Dスキャナー一体型プリンター「 daVinci 1.0 AiO 」の販売開始も発表した。

3Dフードプリンター2機種は、競合他社現行製品の平均販売価格が 3,000-5,000 USD であるのに対し、より低価格で提供するとしている。同社はこの3Dフードプリンターの市場投入により、3Dプリンター全体の出荷台数を現在の3倍の 12-15 万台へ伸ばしたい考え。同社会長の Simon Shen 氏によると、今年度の同社製品出荷台数は約4万台だという。

新型3Dフードプリンターが従来製品と異なるのは、ピザ、クッキー、キャンディーなど複数食材を特製カプセルに充填した技術で、これにより調理にかかる時間が大幅に短縮できるという。Shen 氏の披露したデモでは、調理時間は最短でわずか5分だった。

3Dフードプリンターのうち1機種はトリプルノズル仕様で、残る1機種はシングルノズルのみ。トリプルノズル機では同時に3種類の食材で調理可能になる。

「 daVinci 1.0 AiO 」は販売価格が 26,990 TWD で、競合する AIO Robotics の同タイプ機種の 76,560 TWD をはるかに下回る。当面は台湾国内の EC サイト PChome Store Inc( 商店街市集 ) および Amazon.com での取り扱いとなる。

XYZprinting は来年度以降、フードプリントを始めとして宝飾プリント、産業向け3Dプリンターなど、様々な市場に参入する計画だ。

調査会社 Gartner は、3Dプリンターの世界全体の出荷台数は今年度が 108,151 台で、来年度は 217,350 台に増えると予測している。また同社によれば、今後4年で3Dプリンターの出荷台数は連続して倍増もしくはそれ以上に増え、2018 年には 230 万台に上るという。



参照元記事1
参照元記事2