2015年2月2日月曜日

完全 DIY 方式オープンソース3Dスキャナー「Ciclop」

スペイン発:ハードウェアベンダー bq はこのほど、DIY 方式オープンソース3Dスキャナー キット「 Ciclop 」を公開した。制御回路と電源、micro USB などの接続ケーブル、ワッシャーやナット以外は全て3Dプリンタブル。ファイルは GitHub サイトからダウンロードでき、極めて安価な材料費のみで組み立てられる。

このようなオープンソースの3次元スキャナーは、既に「 FabScan 」や「 MakerScanner 」などがあったが、いずれも専用キットを購入する必要があった。対して bq の「 Ciclop 」は3Dプリント DIY 可能な仕様となっている。bq によれば、組み立てに必要な経費は 500 USD もかからないとしている。

3Dスキャニングソフトはマルチプラットフォーム対応の「 Horus 」を採用。 「 Horus 」は Python で書かれたオープンソースソフトウェア( GPL v2 license )。こちらも無償公開されており、ソースコードやアルゴリズムの変更 / 改訂を他の開発者が自由に行うことができる。同ソフトにはデータキャプチャ、イメージ3次元処理、キャリブレーション、3次元点群生成等の機能が含まれている。対応ファイルは .ply、.stl、対応 OS は Ubuntu、Fedora、Windows 7 / 8。

3次元センサーを構成するのは Logitec 製「 Logitech C270 HD webcam 」と class1ラインレーザーモジュール2基を搭載した ZUM BT-3288 ボードで、Bluetooth または USB 経由で接続した PC から操作する。

スキャン可能容量は 205 x 205 mm、スキャン精度は 0.5-5mm。スキャンテーブル直径は 20 cm。メタクリル樹脂製で、天面は滑り止め防止ラバーが覆う。

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