2015年3月30日月曜日

AM 生産システム導入で生産準備時間も大幅改善! 

フランス発:Stratasys はこのほど、同社の産業向け積層造型( AM )プロダクションシステム「 Fortus 3D Production System 」の採用により、生産準備時間が大幅に短縮された成功例として、リヨンにある Volvo Trucks のエンジン生産拠点での導入事例を公表した。

それによると、仏国内の Stratasys 製品再販業者から「 Fortus 3D 」テクノロジーを導入した Volvo Trucks リヨン工場では、製品生産開始までにかかる準備時間が導入前と比べて 94 % のカットになったという。

Volvo Trucks 生産部長 Pierre Jenny 氏によれば、Stratasys の同システム導入前まで製品生産準備に 36 日ほどかかっていたのが、導入後はわずか2日になったという。そのため稼働効率が目に見えて向上したとし、同時に廃棄物の総量減少により、その分のコストも削減できたとしている。

また同氏は、高度なカスタマイズを必要とするツールもしくは少量のみの試作といった場合も、従来方式では 100 EUR /cm³ かかっていた製作経費が、100 分の1の1EUR /cm³ しかかからなくなったと試算し、財務面でも好結果をもたらしていることを裏付けている。「Stratasys の3Dプリントシステム導入は、我々の働き方を劇的に変えてくれた。最適な生産設備をこれだけの短時間で用意できる3Dプリントの性能はかつてなかったこと。これでさらに実験的、独創的な設備が実現可能になり、結果として生産効率も向上する」。

導入3か月で、同工場では既に 30 以上の多様な生産設備を製作した。それには軽量クランプ、ジグ、支持装置、特別設計の用具ホルダーなどが含まれている。

Stratasys EMEA 統括部長兼シニアバイスプレジデント Andy Middleton 氏は次のように述べている。「Volvo Trucks リヨン工場の導入事例が示すように、当社産業用 AM 生産システムを作業ツールや保持ツール製作に活用することは、生産工程を確実に効率化させる解決策だ。多くの場合で、従来方式に付き物だったコストや設計上の制約に縛られることのない、唯一現実的なソリューションとなる」。

参照元記事