2015年5月1日金曜日

「 Autodesk Spark 」が次期 Windows 対応へ / 注目の3Dデータの新規格は「 .3MF 」へ、SDK も公開

米国カリフォルニア州発:3D CAD ソフトウェアベンダー大手 Autodesk Ink. ( NASDAQ:ADSK )は現地時間4月 30 日、現在開催中の開発者向け年次カンファレンス「 Microsoft Build 2015 」において、オープンソース3Dプリントプラットフォーム「 Autodesk Spark 」を、「 Microsoft Windows 10 」への標準搭載および、同社のクラウドベース3D CAD「 Autodesk Fusion 360 」と3Dアニメーションソフト「 Autodesk Maya 」で作成した3DモデルMicrosoft HoloLense 」環境で利用可能にすると発表した。HP 製3Dプリンターでは既に「 Spark 」プラットフォームが利用可能になっている。 Windows アプリ開発者向けに、Autodesk Spark API も公開された。

注目されていた3Dモデルデータの新フォーマットについて、Microsoft は「 .3MF 」に統一すると正式にアナウンスした。同フォーマットは既に「 Windows 8.1 」用アプリとして無償提供されている「 3D Builder 」で採用されているもので、デザインからプリントアウトまでの全工程が単一ファイルで対応可能になるとしている。

Microsoft はこの新規格普及のためのコンソーシアム「 3MF 」を立ち上げており、Autodesk、Dassault Systèmes S.A.、FIT AG/netfabb GmbH、HP、 Shapeways, Inc.、SLM Solutions Group AG の各社が参加している。新規格は XML ベースファイルで、素材、仕上げ、色などの指定ができ、柔軟に拡張可能な次世代3Dプリント用ファイル形式。開発者向けキット「 .3MF SDK 」も公開されている。

また Microsoft は、G-code 制御の FDM3Dプリンター向けに、カスタマイズ可能なサンプルドライバー( G-code 生成用スライサーを含む )も提供する。同時に、「 Printrbot Metal Simple 」向けに .3MF 形式をプラグ・アンド・プレイで使用可能にすることも発表した。Microsoft は「 Printrbot Metal Simple 」対応ドライバーを既にリリースしている。

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