2015年6月2日火曜日

子どもたちが3Dプリントで制作した 19 世紀の立体市街模型

ノルウェー発:ベルゲン市の小高い丘陵に建つ小中一貫校 Rothaugen skole の8年生達は、同国の歴史にとって重要な 1814 年当時のベルゲン市街の様子を3Dプリントで制作した立体模型として再現する試みに挑んだ。1814 年は現ノルウェー憲法が初めて公布された年として同国の歴史上極めて重要な年であり、公布日5月 17 日は国民の祝日に制定されている。同憲法は欧州最古の民主的な現行憲法であり、また成文憲法としては世界で2番目に古い。

生徒達はまず図書館に通って当時の文献の記述や写真を探し出した後、直感的に3Dモデルデータが作成できる SketchUp を使用して3Dデータを作成し、それを基に デスクトップ3Dプリンター Ultimaker で実際の立体模型を出力した。

「建物1つプリントするだけでもとても時間がかかり、だいたい1時間半から3時間くらいかかった。班ごとに1つの建物が割り当てられ、クラス全体で 19 の建物を出力した」と、この課題に取り組んだ生徒の1人は言う。

今月、生徒達はその成果をベルゲン市図書館で保護者や市民に披露した。ただ、この 1814 年当時のベルゲン市街立体模型図はまだ完成途上であり、生徒達は次年度のクラスにも立体模型図制作を引き継ぎ完成させてもらいたいと希望している。