2015年6月15日月曜日

実用化も夢じゃない ?! 3Dプリント製潜水艇

イタリア発:3Dプリントという製造法は、従来の射出成形法より強度が劣るとされ、重要部品には不向きだとされている。

Martin Baumers 氏ら3Dプリントを熱狂的に支持する研究者有志グループは、「 Deep-Z 」と名づけた実験を数か月かけて実施してきた。目的は、「深海探査用デバイスを低予算の3Dプリントで作れるか?」。同氏らグループは先月、3Dプリントで製作したミニ潜水艇を最大水深 251 m のイゼーオ湖で実際に沈めてみた。

その結果、3Dプリント ミニ潜水艇とレゴの潜水夫、付属カメラと照明ハウジングは水面下 200 m まで潜水した後、1箇所の破損もなく無事帰還した。

このミニ潜水艇はレーザー焼結法によるナイロン樹脂製で、Baumers 氏によれば、「ナイロン樹脂は非常に強靭で、シビアな性能が要求される製品にも向いている」。同潜水艦の STL ファイルは全て公式サイト上からダウンロードできる。

ただ、これはまだ実用化に向けたほんの1歩に過ぎない。塩分を含む海中ではどうか、荒天時ではどうなのか。「3Dプリンタブル潜水ドローン」というのも、ひょっとしたらお目にかかることになるかもしれない。



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