2015年6月9日火曜日

フルカラー3Dプリンター開発を目指す大学生

英国・ウェストヨークシャー州発:現在、フルカラー3Dプリント技術開発に取り組んでいる企業はいくつか存在し、結局日の目を見ずに潰えたプロジェクトもある。名門ブラッドフォード大学を今夏に卒業予定の同大製品デザイン科学生 Michael Hebda 氏は、独自の発想でフルカラーデスクトップ3Dプリンター開発を目指している。

同氏がフルカラー3Dプリンター開発を思いつくきっかけとなったのが、インターンとして配属された CAD / CAM 製品ベンダーで業務に従事していた時のこと。顧客から出る質問は決まって、「カラー出力ができるか?」というものだった。

Hebda 氏が開発中のデスクトップ3Dプリンターは、現時点では3色の ABS フィラメントを単体ノズルから同時出力することができる。この方式の利点は、単層内でも色を素早く切り替えられることだ。解像度は 0.15 mm、最大造形サイズは 300 x 300 x 300 mm 。現段階での造形速度は「手のひらサイズのオブジェクト」の場合、1時間以内だという。

ブラッドフォード大学側も、Hebda 氏の開発プロジェクトを全面的にサポートしている。今後が楽しみだ。

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