2015年7月20日月曜日

「安くて早い」3Dプリント モジュール型住宅がお披露目

中国・陝西省発:不動産デベロッパー ZhuoDa グループ( 卓达房地产集团 )は現地時 7 月 17 日、山東省威海市および西安市内で新開発の3Dプリント工法によって生産された2階建てモジュール型住宅( システム住宅 )を現地で組み立てるデモを披露した。

同社が新開発した3Dプリント工法の詳細は企業秘密とのことだが、従来の3Dプリント工法で使用されるコンクリート等の建材ではない「特殊材料」を使用し、建築の際も建設用機械をあまり必要としないため3時間で建てられ、また建築コストも大幅に削減されるため、非常に安価な住宅を提供可能だとしている。

同社によれば、3Dプリント モジュール住宅は 90 % が工場内で生産されて現場に搬入される。その時には既に内装、配管、配線、キッチンなど水回り、家具といった必要設備が組込済みで出荷される。

この3Dプリント モジュール住宅に使用される建材は全て産業 / 農産廃棄物の再生素材であり、耐震性能および防水、耐火性能も非常に高いとしている。使用されている素材にはホルムアルデヒド、アンモニア、ラドンといった有害物質は一切、含まれていない。外壁は好みにより翡翠、大理石、御影石ライクな外観にすることもできるという。

同社研究開発部門エンジニア An Yongliang ( 安永亮 )氏は、「従来工法では建築に最低半年はかかっていたが、この3Dプリント モジュール工法なら 10 日もあれば工場での生産から現場での最終組立までが行える」と述べている。

今回、デモで組み立てられた3Dプリント住宅は6つのモジュールから成り、各モジュールの重量は約 100 kg / m² 。同社はこの工法で使用する新建材について 22 の特許を申請中で、既に 40 件以上の地元自治体プロジェクトの契約を交わしたという。

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