2015年9月6日日曜日

タイで初めての3Dプリントデザインコンテストが開催

タイ・バンコク発:石油関連企業大手 Chevron の子会社 Chevron Thailand Exploration and Production, Ltd はタイ国立科学技術開発庁( NSTDA )と共同で同国初の3Dプリントデザインコンテスト「 Enjoy Science:Let’s Print the World 」をこのほど開催した。

これは、同国における STEM 教育推進と、それによる同国の長期的な競争力強化を狙った官民連携の「 Enjoy Science 」プログラムの一環として実施されたもの。学生と一般の2部門からなり、応募総数 140 組から最終選考に残った 20 組の作品が、今月 26-27 日に開催される「 Bangkok Mini Maker Faire 2015 」にて一般展示される。一般部門の最優秀賞に選ばれたのは、Saowakon Pummalee 氏の製作した、タイの古典文学の傑作で現在も学校教材として使用されている叙事詩『ラーマキエン』の主要登場人物トッサカン等をモチーフに3Dプリントしたランプだ。

同氏のデザインしたランプは Stratasys の「 Objet Eden3Dプリンターによってランプ各パーツが造形された後、接合されて仕上げられた。各パーツ当たりのプリントアウトおよびサポート材除去に 20 時間以上かかった。作品は、青銅器時代以来の伝統の象牙彫刻を想起させる、いかにもタイらしい造形美が際立つフォルムとなっている。

最優秀賞および優秀賞として、それぞれドイツで開催されるメイカーズフェアへの往復航空券および3Dプリンター用品が贈呈された。

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