2015年11月2日月曜日

10 歳の少年が義手を公共図書館で3Dプリント

米国デラウェア州発:公共図書館のプリントアウトサービスはとても便利だが、ニューキャッスル郡クレイモントに住む 10 歳の少年 Colin Consavage 君の場合、プリントアウトしたのは自分の左手の指だった。

Colin 君は子宮内における発育異常のため、左手指の成長不全というハンディキャップを抱えている。数年前、Colin 君は メイカーズフェアで、弟の Riley 君が母親の Clare さんとプラスチック製ロボットハンドを付けて「 love 」に当たる手話を交わしていたのを見て、「自分の左手にも装着して指の代わりをしてくれたらどんなにいいだろう」と考えた。

そこで Clare さんは ウィルミントン公共図書館 が「 MakerBot Replicator2 」1台を所有していることを知り、早速利用することにした。

デラウェア州にある 10 の公共図書館には「イノベーションスペース」と呼ばれるコーナーが設置され、FDM 3Dプリンターが誰でも無料で利用できる。

Colin 君の「ロボットハンド」は各パーツのプリントと完成までに 12 時間ほどかかった。3Dモデルデータは世界最大の3Dプリント義肢提供コミュニティ e-NABLE のサイト上で見つけ、Colin 君の左手の大きさを測った上で、図書館に3Dプリンターの利用を申請した。

それ以来、Colin 君は3Dプリント義手を片時も離そうとせず、寝る時も外したがらなかった。小学校では友達から3Dプリント義手について、いろいろ質問を受けるという。「みんなはかっこいいと思っているみたい。これをつけて腕相撲にも勝った」。

Colin 君の「ロボットハンド」は、体の成長にあわせて更新する必要がある。Colin 君はペンシルベニア州の工学部に学ぶ大学生達と共にさらに優れたバージョン開発にも取り組んでいる。



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