2015年11月3日火曜日

「危機的歴史遺産」の3Dデータベース化計画が始動へ

アラブ首長国連邦ドバイ発:アラブ首長国連邦( UAE )はこのほど、中東地域に残されている貴重な歴史遺産群の保全策として、3Dプリントを含む最新3Dデータベースプロジェクトを開始すると発表した。

それによると、同国の「未来ミュージアム財団」と国連教育科学文化機関( UNESCO )、英国のデジタル考古学研究所( IDA )と共同で、中東全域の「危機的」歴史遺産を3Dデジタル撮影したデータベースを作成し、万一の際に3Dプリントによって復元するとしている。

近年、中東地域の歴史遺産は過激派組織による破壊が続いている。今年に入ってシリアの世界遺産パルミラ遺跡のベル神殿も破壊された。UAE の今回の取り組みは、中東に残された歴史的、文化的遺産を守るための一環として打ち出された。

同財団および IDA は 2016 年末までに、世界各地の広範な遺跡群を撮影した 100 万枚の3Dデジタルイメージを最初にデータベース化するとし、紛争地域向けに安価な市販3Dカメラの改造機 5,000 台を配給するとしている。

IDA 側は今後ポータルサイトを設置し、メディア戦略およびソーシャルネットワーク上での広報活動を計画している。

参照元記事1
参照元記事2