2015年11月13日金曜日

IEEE-SA が医療用3Dプリント関連新標準規格を策定中

米国発:米国電気電子学会標準規格( IEEE-SA )は現在、医療用3Dプリントで使用されるバイオ CAD ファイルの新標準規格「 IEEE P3333.2.5 」の策定作業を進めている。

同規格は IEEE-SA が9月に正式承認した一般コンシューマー向け3Dプリンター向け標準規格「 IEEE P3030 」に次ぐもので、現時点では草案[ ドラフト ]規格。この規格に準拠した医療用3Dプリンターを使用すれば、標準化された手順に従うだけで人工装具等の医療機器の製作が容易になる。

IEEE は声明で次のように述べている。「医療用3Dプリント分野にとって便利でコスト効率の高い製品を生産可能にすること、そのようにして作られた製品に対して高い信頼性を持たせることはとりわけ重要だ。策定中の同規格が正式承認されれば、解剖 / 疾病モデル、および治療機器等を製造する医療用3Dプリントサービス標準化のために適用される」。

また IEEE-SA は、「生体認証オープンプロトコル標準規格( IEEE P2410-2015、BOPS )」を正式承認したことも合わせて発表している。こちらは eヘルス機器間での生体データのやりとりに関する新しいサイバーセキュリティ標準規格で、サーバー間のセキュアな接続を確保すると同時に、外部からの侵入者の検知も行う。

ほかにも IEEE-SA では医療関連標準規格「 IEEE 11073 」の策定作業も進めている。これは患者個人のデバイスと医療機器間で通信される用語を統一し、異なる機器間での診断の食い違いの防止を目的としており、国際的な医療関連命名データベース LOINC に準拠している。IEEE 11073 に関しては、米国標準技術研究所( NIST )と共同で今後2年半ほどかけて正式運用を目指すとしている。

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