2015年11月27日金曜日

英 Renishaw も新型金属 AM 機2製品を発表

ドイツ / 英国発:今月 17 - 20 日 にかけてフランクフルト市で開催された製造機械関連国際見本市「 formnext 2015 」では TRUMPF GmbH & Co. KG の新型レーザー3Dプリンターおよびレーザー加工機4機種の他にも、オランダの Additive Industries b.v. が出品した次世代3D AM 複合機「 MetalFAB1 」など、大型の金属素材加工用3Dプリンター製品の出品が目立つイベントとなった。

英国の医療機器および計測機器製造 Renishaw plc も今回、同見本市会場にて新型金属 AM 機2製品「 RenAM 500M 」および「同  400 」を披露すると共に、造形用ソフトウェアパッケージ「 QuantAM 」も公開した。

「 RenAM 500M 」は複雑な形状の金属製品造形用 AM 機として設計された。最大造形サイズは 250 x 250 x 350 mm、ダイナミックフォーカス、金属素材粉の入れ替え等をほぼ人手を介さず自動化したシービング / 再循環機能、19 インチ タッチパネル式インターフェイス、出力 500 W イッテルビウムファイバーレーザーを搭載した金属粉床レーザー溶融結合( Laser Powder Bed Fusion )方式の AM 機。チタン、ニッケル、アルミの各合金、コバルトクロム、ステンレス鋼、歯科技工用コバルトクロム、医療用チタン合金等の金属粒子素材に対応する。

「 RenAM 400 」は同社「 RenAM 250 」の改良機。最大造形サイズは旧型機と同じ 250 x 250 x 300 mm だが、本体は旧型機よりコンパクトになっている。従来製品より大型化された SafeChange™ フィルター、ガスフロー調節機能の改善、新開発の出力 400 W ファイバーレーザーは直径僅か 70 μm に集束化され、高精度の加工が可能。造形室外にホッパーがあり、作業途中の素材の追加 / 排出も容易に行えるとしている。

「 QuantAM 」は同社の説明によると、「ハードウェア制御ソフトとより緊密に統合した、造形ファイルを高速かつ精密に検証する」同社積層造形システム専用ソフトウェア。対応3Dデータファイル形式は .STL 。

同社は来年、 AM マニュファクチュアリングセンターの稼働も計画している。これは金属積層造形システムを顧客企業の既存設備へのスムーズな統合を実現させることを目標としている。

参照元記事