2015年12月26日土曜日

Tamicare の3Dプリント衣料製品「 Cosyflex 」が大量生産へ

英国グレーターマンチェスター州発:Tamicare は 2001 年の創業以来、独自の3Dプリント製法を開発してきた。2005 年には3Dプリント製法による使い捨て衣料製品「 Cosyflex 」の特許を初取得したが、それから 10 年後の今年、同社は「 Cosyflex 」の大量生産を可能にする新しい生産施設の本格的稼働を開始した。

新生産施設は「 Cosyflex 」製品を年間最大 300 万個を生産する能力があり、しかもゼロエミッションも同時に実現したとしている。同社は既にスポーツウェアブランドと生産契約を結んでおり、他の企業も同社の持つ3Dプリント生産施設に関心を寄せているという。

Tamicare CTO で、「 Cosyflex 」共同開発者 Ehud Giloh 氏は次のように述べている。「スポーツシューズの場合、従来製法では 100 を超える個別工程があったが、Cosyflex 方式ではたった3つの工程で済む。これはスポーツシューズに限らず、他の複雑なデザインにも対応する。以前ならば世界規模のサプライチェーンを必要としていた製品が、1か所の生産拠点で生産可能だ」。

「 Cosyflex 」は液体ポリマーと織物繊維を使用したマルチステージ3Dプリント方式により製造される。また「 Cosyflex 」はセンサーや電子部品などを繊維内に組み込んでプリントすることも可能で、現在同社は技術起業家 Tim Harper 氏と共同で医療機器、グラフェン素材、スマートテクスタイル分野へ応用した製品の開発に取り組んでいる。



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