2016年2月1日月曜日

3Dプリント部品内蔵エンジンを搭載した「 Boeing 737 MAX 」が初フライトに成功

米国ワシントン州発:The Boeing Company( NYSE:BA ) は現地時間 1 月 29 日、現在開発中の「 Boeing 737 MAX 」の初試験飛行をシアトル市内で実施した。このテスト機のターボジェットエンジン「 LEAP 1-B 」には、世界で初めて3Dプリントで製造された部品が搭載されている。

3Dプリントで製造されているのは燃料ノズル部分で、ニッケルコバルト合金製。従来製法では 18 の部品が必要だったが、3Dプリント方式では必要とされる部品点数はわずか 1 点だけになった。 LEAP 1-B にはこの3Dプリント燃料ノズルが 19 基内蔵されている。

また LEAP 1-B 本体には耐熱性と耐久性に優れ、従来素材より軽量なセラミック-マトリックス複合材料( CMC )が使用されている。Boeing は CMC 実用化研究のトップを走っており、その CMC 製品が組み込まれている LEAP 1-B は従来比で二桁台の燃費向上と、25 % の軽量化を実現したという。LEAP エンジンの製造は同社と 仏 Snecma の出資する子会社 CFM International が行っている。CFM によると、LEAP 1-B によって騒音と排気ガス量が共に「劇的に改善した」としている。

2 時間 47 分の初フライトを終えた同機開発プログラム主任パイロット Ed Wilson 機長は次のように述べた。「初フライトは成功だった。737 MAX は間違いなく弊社顧客の期待に応えてくれる旅客機だ」。

「 Boeing 737 MAX 」は現時点で全世界の 62 の 顧客と企業から 3,072 機が受注済みで、受注総額はエンジン分だけでも 850 億ドル以上と見られている。「 Boeing 737 MAX 」の最初の納入開始は来年以降の予定。

参照元記事1.
参照元記事2