2016年2月8日月曜日

スーパーボウルで3Dプリントプロテクターを装着した選手が初めて出場

米国カリフォルニア州発:現地時間 2 月 7 日にサンタクララ市のリーバイススタジアムで開催された第 50 回スーパーボウルでは、NFL 史上初めて3Dプリントで製作されたプロテクターを装着した選手が出場した。

この選手は NFC カロライナ・パンサーズに所属するアウトサイド ラインバッカーの Thomas Davis 選手。Davis 選手は 2 週間前に行われた NFC チャンピオンシップゲームでアリゾナ・カージナルスとの対戦中に右前腕尺骨を骨折し、翌日 40 針以上を縫合する外科手術を受けた。前腕内部には金属板が 12 本の小ボルトで固定された。

術後の前腕を保護するため、Davis 選手には3Dプリントで製作されたアームブレースも用意された。このプロテクターを提供したのは3Dプリントサービスの Whiteclouds Inc. 。同社は Davis 選手の負傷した前腕を3Dスキャンし、Stratasys の業務用3Dプリンター「 Connex 」によってポリマー樹脂と PORON XRD との混合素材を使用して出力した。プリントアウトには延べ 30 時間かかり、決戦前の練習に間に合うように Davis 選手の許に届けられた。

決定戦当日、Davis 選手の所属するカロライナ・パンサーズは 24 - 10 で全米プロフット制覇を逃し、Davis 選手は次のようにコメントした。「今季は間違いなく上々のシーズンだったが、多くの人の期待には応えられなかった。この悔しさを乗り越えるのにはまだ当分かかる」。

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