2016年4月9日土曜日

MIT CSAIL が3Dプリントで6足歩行ロボットを製作

米国マサチューセッツ州発:MITコンピューター科学・人工知能研究所( MIT CSAIL )は現地時間 4 月 6 日、固体と流体材料を同時に組み込み可能にした3Dプリント技術で自律歩行ロボットを製作したと発表した。

MIT CSAIL 所長 Daniela Rus 教授と開発チームは、Stratasys 製品「 Objet260 Connex 」を固体 / 流体部品を同時に造形するように「根本的な改造」を施して、6足歩行ロボットを製作した。具体的には洗浄用カートリッジを材料として認識するようにチップを入れ替えたという。製作には延べ 22 時間かかった。

流体部分には、非凝結流体で満たしたベローズ型部品をプリントする方法を採用した。この 6足歩行ロボットは3Dプリント後、電池、センサー、モーター、コンピューターを組み込むだけで自律歩行ができる。Rus 教授は更なる改善と機能拡張を実装後に、ロボットの商品化も計画している。

「プリンタブル ハイドロリクスと呼んでいるこの手法は、汎用ロボットのラピッドファブリケーションに向けた1歩だ。電池とモーターを挿入するだけで、実質上自律歩行可能なロボットが3Dプリンターから出てくるわけだ」。

MIT CSAIL はこの3Dプリントロボットに組み込まれている流体ベローズ部品の別の応用として、Rethink Robotics の「 Baxter 」のようなコンセプトのロボット製作も可能だとしている。卵のようなデリケートな物体も器用につかむことができるロボットも、このような3Dプリント方式なら製作可能になる。



参照元記事1
参照元記事2
参照元記事3