2016年4月7日木曜日

Stratasys が最新 PolyJet 搭載マルチ素材 / フルカラー出力のハイエンド3Dプリンターを発表

米国 / イスラエル発:Stratasys, Ltd.( NASDAQ:SSYS )は現地時間 4 月 4 日、PolyJet 方式のハイエンド積層造形システム「 Stratasys J750 」を発表した。

「 J750 」は同社のマルチ素材 / マルチカラー3Dプリンターの第3世代に当たり、「 Objet Connex 1 / 2 / 3 」の後継機種。光硬化樹脂をインクジェットプリンターのように造形トレイ上に噴出して造形する最新の PolyJet 3Dプリンター「 J750 」では従来比2倍の6基[ 2x3、他にサポート材出力用2基の合計8基 ]のノズルを搭載、異なる6種のマテリアルの同時使用および 36 万色以上のフルカラープリントにも初めて対応可能になった( 従来機種ではシアン / マゼンタ / イエローの最大3色使用だったためにカラーパレット上で色を合成する必要があり、フルカラー対応ではなかった )。

同時に PolyJet プリントヘッドの機能改良により更に造形精度が強化され、水平方向最小積層ピッチは 14 μm( 従来は 16 μm )、プリント速度も2倍に引き上げられた。

同社によると、「 J750 」は従来の試作品製造ラインをこの1台だけで完結させることができるとしている。同機では先行機種と同様に Digital ABS や不透明 / ラバーライク素材等を自由に組み合わせて使用できるため、「フルカラー、マルチ素材、ワークフローの簡素化を実現した本機を導入すれば、塗装や組立といった工程も省略され試作品製造の高速化が図れる。J750 は生産工具、成形用金型、教育用具といったあらゆるニーズを満たす AM システムであり、3Dプリントの汎用性を一段と向上させている( 同社 CBO の Josh Claman 氏 )」。

「 Stratasys J750 」の主な仕様:

モデル材:硬質不透明( Vero シリーズ、カラー含む )
ゴムライク( Tango シリーズ )
透明( RGD720 / VeroClear )

デジタルマテリアル:
Digital ABS / 同 ABS2( アイボリー / グリーン )
様々なショア A 値カラーゴムライク
360,000 万色以上
半透明カラースケール
高耐熱性ポリプロピレンライク
サポート材:
SUP705 非毒性ジェル状フォトポリマーサポート( ジェット水流除去 )

造形サイズ( X x Y x Z ):490 × 390 × 200 mm

積層ピッチ:水平方向最小 14 μm 

ワークステーション互換性:Windows 7 / 8.1 64 bit

ネットワーク接続:LAN  TCP / IP 

筐体寸法と重量:1,400 x 1,260 x 1,100 mm / 430 kg

材料キャビネット:670 x 1,170 x 640 mm / 152 kg

プリントヘッド:Power Requirements

電源仕様:100 - 120 VAC 50 / 60 Hz、13.5A 
200 - 240VAC 50 / 60Hz、7A 単相;CE, FCC, EAC 準拠

推奨動作環境:温度 18 - 25℃ (64 F-77 F)、相対湿度 30 - 70%( 非結露 )

ソフトウェア:PolyJet Studio3D printing software 

造形モード
高速:最大 3 ベース樹脂、解像度 27 μm 
高品質:最大 6 ベース樹脂、解像度 14 μm 
ミックス:最大 6 ベース樹脂、解像度 27 μm 

造形精度:50 mm 以下の造形物で 20 - 85 μm、それ以上は最大 200 μm( 硬質素材のみ )
解像度:X= 600dpi、Y= 600 dpi、Z= 1,800 dpi 

「 Stratasys J750 」の販売価格は非公表だが、同社によると「 Objet Connex 3 と Objet 1000 の中間」とのことだ( Objet Connex 3 の本体のみ販売価格は約 33 万ドル、Objet 1000 は約 90 万ドル )。

参照元記事1
参照元記事2