2016年5月9日月曜日

3Dプリント市場規模、4 年後の 2020 年に現在の3倍へ

米国発:全米民生技術協会( CTA、旧 CEA )と物流大手 UPS はこのほど、今後 4 年の3Dプリント関連市場予測に関する新しい報告を公表した。

両社によるこの報告( 3D Printing:The Next Revolution in Industrial Manufacturing )によると、3Dプリント関連市場は年内にも 73 億ドル規模にまで成長すると見込まれているが、4 年後の 2020 年には更に3倍の 210 億ドル規模に達すると予測している。現時点まで、3Dプリント関連マーケットは年率 30 % で拡大を続けている。

同報告によると 2020 年までの3Dプリント総成長率は家電および自動車産業部門で 40 % であり、医療機器部門が 15 % でこれに続いている。たとえば現在、世界中で生産される補聴器の 98 % に3Dプリント工程が含まれている。

3Dプリント関連売上分布では北米および欧州圏が約 7 割を占め、アジア太平洋圏は 27 % に留まっている。何らかの工程で3Dプリントを生産現場に導入している製造業は 3分の2 にのぼり、今後導入を計画していると回答した企業は全体の 25 % だった。3Dプリントを導入した理由として最多だったのは試作( 25 % )、製品開発( 16 % )、イノベーション( 11 % )だった。現在、世界全体の製造市場における3Dプリント占有率はわずか 0.04 % に過ぎない。

3Dプリントによる部品製造に関しては 2003 年時点で実質 0 % だったが、世界全体の3Dプリント製品 / サービス関連収益は 2014 年に 43 %( 18 億米ドル )にまで拡大した。

また、現時点で3Dプリントを利用していると回答した企業顧客では、そのメリットを最大限活用していないと考える企業が全体の 32 % だったのに対し、 会社側が3Dプリントの利点を充分に理解すれば導入すると回答した割合は 45 % だった。

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