2016年5月27日金曜日

世界初の3Dプリント工法によるオフィス棟がお披露目

UAEドバイ発:現地時間 5 月 23 日、Mohammed bin Rashid Al Maktoum ドバイ国首長は世界初の3Dプリント工法で建造した新オフィス棟の披露式を開催した。

この3Dプリント新オフィスは建築部門の3Dプリント工法を推進するドバイ未来財団の暫定本部用として、エミレーツタワーの建つ金融地区に建てられた。オフィス棟は平屋建て形式で床面積は各棟 250 m²。

オフィス棟建造に使用された3Dプリンターは高さ 6 m、全長 37 m、全幅 12 mで、1基のロボットアームを介して出力する。建造はプリンター運転モニター1名の他、7名の作業員が現地での組み立てを可動式3Dプリンターも使用して行い、電気技師などの専門家 10 名が配線や内装を施して 17 日で完成した。結果として労働コストは同等建物を従来工法で建造した場合の半分しかかからなかったとしている。建造費用は約 140,000 USD。

建材には特殊配合のセメントと同国および米国で製造された専用建材が使用され、英国および中国で耐久性などの試験を実施してきた。独特なアーチ型デザイン採用は安全性と安定性確保のためだという。

この3Dプリントオフィスは同国の推進する3Dプリント戦略の一環。同戦略では建築 / 医療 / コンシューマー向け製品の各分野で 2030 年までに同国を世界の3Dプリントハブ化することを目標としており、建築部門では 2030 年までに全建築物の 25 % を3Dプリント工法で建造する計画だ。


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