2016年5月8日日曜日

ドバイ、「世界の3Dプリントハブ化」戦略を発表

UAEドバイ発:UAE 構成国の1つドバイ政府はこのほど、「3Dプリンティング国家戦略」を発表した。

同国副大統領兼首相の Mohammed bin Rashid Al Maktoum 氏は式典で、2030 年までに同国を「世界の3Dプリントハブ」へと成長させる産業戦略を打ち出した。

発表によると、同戦略はインフラ / 立法 / 財政支援 / 人材発掘 / 市場需要の5つの中核となる部門毎に策定されるという。

Mohammed 首相によると、建設部門における3Dプリント使用率を 2019 年にまず 2 % に引き上げ、2025 年まで全建築物の 25 % を3Dプリント化し3Dプリント建築物の総額を約 8 億 1,700 万米ドル規模に拡大する。医療分野では義歯、人工器官、医療機器、補聴器など各国産製品の3Dプリント化を推進し、2025 年までに総額約 4 億 6,300 万米ドル規模を見込む。コンシューマー向け製品部門では、光学機器、宝飾品、ゲーム、ファストフード等を3Dプリントで生産し、やはり 2025 年までに総額約 7 億 6,200 万米ドル規模を目指す。

これと連動して、政府系持株会社 Dubai Holding はドバイ インダストリアルシティ に「3Dプリント国際センター」を立ち上げる。同センターにはリサーチセンターと実験施設が含まれ、建設 / 医療 / コンシューマー各部門において3Dプリント素材試験および3Dプリントの試作等が統合的に行える開発環境を提供する。

同国はこの新しい産業戦略プロジェクトのもと、大手3Dプリント企業のネットワークを構築し、同国内だけでなく世界からも投資家や起業家を呼び込む狙いがある。同時に3Dプリントのプロ養成や、国内の物流網の拡充も図る。

参照元記事1
参照元記事2