2016年5月20日金曜日

HP、Multi Jet Fusion ™ テクノロジー搭載新型3Dプリンター2製品を発表

米国カリフォルニア州発:HP( NYSE:HPQ )は現地時間 5 月 17 日、Multi Jet Fusion ™ ( MJF )を搭載した商用生産向け新型3Dプリンター2機種および AM システム「 Jet Fusion 3D Printing Solution 」を発表した。

同社が発表したのは「 Jet Fusion 3D 3200 」および「同 3D 4200 」。同社3Dプリント事業部門社長 Stephen Nigro 氏によると、新型 2 製品は従来比約 10 倍の高速プリントを半分のコストで可能だとしている。Multi Jet Fusion 搭載システム開発には Nike、BMW、Johnson & Johnson 等を含む 9 社がテスター企業として参加している。

また今回発表の2機種について、他の HP 製プリンターと異なり一般ホームユース向けではなく、プロ向け / 企業向けをターゲット層とする商用システムであることを明確にしている。

HP はこの次世代型 AM 技術として、Multi Jet Fusion 搭載3Dプリンターのアナウンスを2年ほど前から実施し、各種カンファレンスや事前プレゼン、プレスリリースなども行ってきた。HP の3Dプリント研究開発はその大半がスペインのバルセロナ市内を拠点として進められている。

Nigro 氏は次のように述べている。「 HP Jet Fusion 3D Printing Solution はこれまでにないスピード / 品質 / コスト性を全て提供する。ビジネスおよび製造業の方は、顧客に提供する製品の設計製造工程の根本的見直しが図れる」。

HP では「 Jet Fusion 3D 3200 」は試作品製造用途に、「同 4200 」は試作および短時間生産向けとしている。販売価格は「同 3200 」単体のみが 130,000 USD から、仕上げ加工と高速冷却機能等を実装する処理ステーション付きが 155,000 USD からとなっている。HP によると、「同 4200 」の発売は今年後半を予定しており、「同 3200 」は 2017 年以降の発売を予定しているという。



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