2016年6月4日土曜日

自動車部品大手 Delphi が「 Carbon M1 」を試作品製造に活用

英国ケント州発:自動車部品製造大手  Delphi Automotive PLCCarbon3D, Inc.  が4月にリリースした「 CLIP[ 連続的液体面結合製造方式 ] 」搭載3Dプリンター「 Carbon M1 」を導入し、試作品製造用として活用している。

Delphi によると、「 M1 」による造形には従来型3Dプリンターのようなレイヤー毎の積層ではないため全方向に対する部品強度が高く、射出成形による製造部品に匹敵する物理特性を持つ部品を短時間で製造可能な利点があるとしている。

Delphi が「 M1 」を納入したのは昨年秋。同社 AM 部門を統括する Jerry Rhinehart 氏は次のように述べている。「従来型の AM では製造できなかった機能部品も M1 なら製造可能になり、我々はとても興奮している。従来型 AM で製造できたのは、最終製造部品として要求される強度の半分程度に過ぎなかった。現時点で M1 は、今月行う走行試験と検証試験用に用意される 24 台分に組み込むコネクター類などの電気部品製造で使用している」。今後 Delphi としてはこの「 M1 」を、小規模生産用として活用することも検討している。



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