2016年6月8日水曜日

子供向け IT 教室の Qremo が小学6年生対象の3Dプリンター教室開催へ

日本発:世界各国で、学校教育現場に3Dプリントなどのデジタルファブリケーションを導入する動きが加速している。米国では教育現場への3Dプリント導入に積極的なオバマ政権下で既に約 1,000 の小学校で3Dプリンターが導入されているし、英国でも、全小学校にデジタルファブリケーションを導入すべしとの政府報告が提出されているくらいだ。

日本ではどうかと言えば、3Dプリンターが導入されている小学校は殆どなく、また3Dプリンター等のデジタル機器を教育現場で活用するための専門家の数も少ないことからやや出遅れている感は否めないものの、最近になってようやく Kabuku や Microsoft Japan などの取り組み等の動きが出てきた。

就労支援等に取り組む LITALICO Inc. ( TYO:6187 )が 2014 年から運営する幼児 - 高校生向け IT モノ作り教室 Qremo は 10 日、杉並区立杉並第四小学校6年生2学級を対象に「3Dプリンター体験授業」を開催する。同区立小学校は教育現場の IT 化を積極的に取り入れていることで知られている。教室では既に電子黒板やタブレット端末を導入済みで、児童らは日々の授業で活用している。

当日は、「海の生き物が進化したらどんな姿になるか?」というテーマに沿って、児童らが実際に3Dモデリング演習( 30 分 )と自由制作( 40 分 )、そして3Dプリンターの出力デモを間近で見ることになっている。

Qremo は、将来的には小学校の通常授業の一環としてデジタルファブリケーションを統合してもらうことを望んでいると話している。現在、日本政府は 2020 年から全小学校でプログラミングを必修化する方針を打ち出している。

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