2016年9月22日木曜日

MakerBot が新型デスクトップ3Dプリンター 2 製品と新サービスを発表

米国発:MakerBot は現地時間 9 月 20 日、新型デスクトップ3Dプリンター「 Replicator+ 」と「 Replicator Mini+ 」を発表した。同社が新製品ラインアップを発表するのは CES 2014 以来約 2 年ぶり。

「 Replicator+ 」は同社初のプロフェッショナル向け製品で、「 Replicator Mini+ 」は主に教育機関向けに新規開発されたもの。両製品共に全面的に設計を見直し、従来製品より造形可能エリアの大型化と高速化および静音化を図り、高硬度 / 高強度 PLA フィラメント対応でより幅広い製作用途に使用できるとしている。同社幹部によると「 Replicator+ 」のプリント速度は従来比 30 % の高速化、27 % の静音化を、「 Replicator Mini+ 」は「 Replicator Mini Compact 」より 10 % の高速化と 58 % の静音化をそれぞれ実現しているという。「 Replicator+ 」の販売価格は来月末まで期間限定割引を適用すれば 1,999 USD、「 Replicator Mini+ 」が最低価格 999 USD から( 10 月末から 1,299 USD ~ )。

また同時に、同社は教育機関向けオンラインコミュニティーThingiverse Education も開始した。これは3Dプリンターを活用した授業を行う教師間の情報交換プラットフォームという位置付けで、既に参加者がアップした 100 以上の授業プランが公開され、幼稚園から高学年向け、習熟度に応じ最適なプランを選択できるようになっている。

この他、同社は新ソフトウェア「 MakerBot Print 」も公開した。20 の異なる ネイティブ CAD ファイルから自動で最適なスライスデータを作成してプリンターに出力する機能により、stl ファイルなしでプリントアウトできるためプリント作業が大幅に簡略化できるとしている。プリント完成品を予測してアニメーション表示するシミュレーション作成機能も搭載し、3Dデータの問題点を事前に発見しやすくなっている。同社モバイルアプリ経由で使用すれば複数の同社製3Dプリンターのモニタリングや遠隔操作も可能。