2016年9月24日土曜日

Valplast に正式対応した新型歯科用3Dプリンター「 r.Pod® 」

米国ニューヨーク州発:歯科関連製品製造大手 Valplast International Corp. はこのほど、3Dプリンターベンダー Arfona LLC と共同開発した義歯製造用3Dプリンター「 r.Pod® 」を発表した。

従来、義歯製造向け製品は DLP / SLA 方式が主流だったが、「 r.Pod® 」は FFF / FDM 方式を採用。FFF / FDM は X,Y 軸解像度の限界などから精巧な仕上がりが要求される歯科技工用途では利用されてこなかったが、DLP / SLA 方式では歯科模型や試作品しか作れないという欠点があった。両社によると、「 r.Pod® 」は最終製品としての部分義歯、印象トレイ、人工歯肉が製造可能な FFF / FDM 3Dプリンターとしている。

「 r.Pod 」は多素材 / マルチカラー対応のデュアルエクストルーダー製品。フィラメントは ABS / PLA の他、NinjaFlextaulman3D 全製品と、FFF / FDM 方式としては唯一 Valplast International のナイロン樹脂ベースの金属不使用部分義歯素材 Valplast® に正式対応した。3Dプリントソフトには Simplify3D を採用し、単一エクストルーダー機種も用意する。

「 r.Pod 」デスクトップ3Dプリンター初期出荷は年末までの予定。販売は Arfona / Valplast の先行予約直販のみで、小売価格は 4,999 USD。12 月以降に順次出荷する。

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