2016年12月19日月曜日

世界初の移動式大型コンクリート造形用3Dプリンター「 CyBe R 3Dp 」

オランダ北ブラバント州発:建設用3Dプリンター製造スタートアップ CyBe Construction BV はこのほど、移動式大型コンクリート造形3Dプリンター「 CyBe R 3Dp 」を開発した。

同社によると、この新型コンクリート造形用3Dプリンターはキャタピラー台車による移動式。この種の移動式建設用3Dプリンターは、スウェーデンのルンド大学の開発チームが既にキャスター付きアルミフレームに搭載したコンクリート造形用3Dプリンターを試作しているが、同社の新製品は更に大型( 最大高 4.5 m、プリント可能範囲 2.75 m )で、世界初の実用移動式大型コンクリート造形3Dプリンターだとしている。プリント速度は通常モードで 200 mm / sec だが、最大 600 mm / sec までの高速プリントも可能。層間解像度は 30 mmで、コンクリート素材は純正品の CyBe Mortar を使用する。操作要員は2名。アウトリガー付きなので高さ調節もでき、不安定な場所でも作業が容易だという。

同社は広範な造形試験を実施し、「非常にたくさんの製品」が作れると主張する。たとえば高壁、汚水ピット、橋台、型枠なども従来製法よりはるかに低コストで建造可能としている。また同社は「 CyBe R 3Dp 」を使用することで建設現場での CO2 削減にも貢献するとしている。

「 CyBe R 3Dp 」は専用ソフトウェアおよびコンクリートミックスポンプ等専用の備品とパッケージ販売される予定で、2017 年前半にもドバイの提携先建設現場に搬入されて稼働する見通し。





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