2016年12月10日土曜日

MICRON3DP、世界初の溶融ガラス3Dプリンターの試作機を来年にも発表へ

イスラエル発:ケフェア・サバ市内に本拠を置く MICRON3DP Ltd. はこのほど、世界初の溶融ガラス3Dプリント技術を搭載予定の3Dプリンターによる製作デモおよび開発の進捗状況を公表した。

同社によると、溶融ガラス3Dプリント技術は原理的には FDM / FFF 方式と同等のものだが、1,000 °C という超高温でガラスを溶かしながら、100 µm の高解像度で積層造形するという。最大造形サイズは現段階では 200 x 200 x 200 mm で、ソーダガラスとホウケイ酸ガラスによるプリントが可能だとしている。

同社のような溶融ガラスによるラピッドプロトタイピング技術が確立すれば、耐熱性や耐薬品性といった利点を持つガラス素材の3Dプリントが普及する可能性がある。また金属やセラミックなどパウダー素材を使用する場合と比べて、仕上げ精度の高い溶融ガラスなら後処理がほとんど不要になる。

現在、同社は開発中の溶融ガラス3Dプリンターの商品化や、商品化した場合の発売時期について明らかにしていないが、α 版となる試作機を来年にも発表したいとしている。




参照元記事