2017年1月3日火曜日

眼科医が3Dプリントで新しい手術器具を開発

米国ネブラスカ州発:ネブラスカ大学医療センター( UNMC )眼科 / 視覚科学部准教授 Donny Suh 医博はこのほど、同センター所属の大学院生やスタッフ有志で作る3Dプリントクラブ UNMC Makers と共同で3Dプリントを活用して新しい手術器具を試作した。

日常的に小児の斜視矯正手術を行う Suh 医博によると、持針器と呼ばれる器具の限られた空間内での使用は大変扱いづらく、そこで矯正手術をもっと安全に行えるような新しい器具開発を思い立ち、3Dプリントで試作することにしたという。

「新しい器具は非常に狭く、しかも視認しにくい箇所の手術も安全性を損なうことなく正確に行える」。Suh 医博考案の新しい持針器は、同クラブの大学院生 Tim Bielecki 氏と Tyler Scherr 博士らが試作した。現在はこの3Dプリント試作品をチタン製の試作品にしてもらうため、専門業者に製作を依頼をしている段階で、納品後に本格的な検証作業に入るとしている。

Suh 医博と試作品制作チームは今回の成果をハワイ州で開催予定の眼科研究関連の国際カンファレンスで発表する計画だ。

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