2017年1月30日月曜日

墺研究者グループが3Dスキャナーとして機能する極薄透明フィルムを開発

オーストリア・オーバーエスターライヒ州発:ヨハネス・ケプラー大学リンツ校( JKU )コンピューターグラフィックス科の研究者グループはこのほど、厚さ 0.3 mm の極薄透明フィルム状の3Dスキャナーを開発したと発表した。

同グループを率いる同科主任教授 Oliver Bimber 氏によると、特殊な蛍光染料を塗布した透明フィルムを計測する物体を取り巻くように取り付け、外部の超小型プロジェクターで投影した光の当たり方の違いにより物体表面距離を測定、圧縮センシング法で陰影の付き方を 256 通りに分解したものを3次元データ化し、フォトメトリックステレオ法で形状を再構築するという。

同氏によれば、実用化にはまだ改善すべき点があるとしながらも、将来的にはスマートフォンやタブレット端末などに取り付けることで手軽に3Dスキャナー化する用途を想定し、たとえば外部光源ではなくフィルムを2層構造にしてコーデッドダイヤフラムとして組み込む方式にしたいと考えている。

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