2017年2月10日金曜日

豪州の研究者グループが筋電制御式の「ソフトな」3Dプリント義手を開発

オーストラリア発:ウーロンゴン大学( UOW )のソフトロボティクス研究者らが3Dプリントを使用して人間の皮膚に似た素材でできた筋電制御式義手を製作し、同大学構内でこのほど開かれたシンポジウムで公開した。

製作したのは同大学 Gursel Alici 教授を研究主任とするグループ。この新しい3Dプリント義手は脳から筋肉組織へ送られる電気信号によって動作可能な筋電式で、あたかも自分自身の手のように自然に動かすことができる。

Alici 教授らは、3Dプリントなどの新しい製造技術の登場により従来技術では複数パーツ毎に製作していた工程が単独工程で仕上げることが可能になり、また実際の皮膚組織と似た柔らかくしかも高強度の先端素材で人工装具が容易に製作できるようになったと指摘する。今回の試作品は昨年労働現場で腕や脚を失った 54 歳男性のために提供されることになっている。

同グループではこの新しいソフト素材の筋電制御式3Dプリント人工装具を早ければ 2 年以内にも実用化させたいとしている。

参照元記事