2017年7月26日水曜日

3Dプリントフードで野菜嫌いの子どもも健康に

イタリア・プーリア州発:フォッジャ大学の研究者グループはこのほど、野菜嫌いの子どもたちに野菜を混ぜた食材を3Dプリントにより見た目を一変させることで食生活が改善されるか検証実験を行い、その結果を国際食品工学協会( ISFE )機関誌 Journal of Food Engineering 電子版に発表した。

実験は果物と野菜数種とをブレンドしたペーストをフード3Dプリンターで子どもたちの好きな生き物の形に変えて出力し、これを小学生の一団に試食してもらった。たとえばバナナ、白豆、キノコ、牛乳をブレンドした食材を3Dプリントでタコの形に成型したものを供した。

その結果、野菜や果実が3Dプリントフードになったことで子どもたちの反応もよく、同グループは今後はこのような3Dプリントフードが学校や家庭で一般的な食品になるかもしれないと期待する。

同グループ主幹の Carla Severini 氏の話「この3Dプリントフードの基盤は鉄、カルシウム、ビタミンD を含む原材料で、子どもは見向きもしないが、タコの形になると話は変わってくる」。

また同グループは魚類やカリフラワーでも同様の検証を行いたいとし、将来的にはタンパク質の宝庫でありながら西洋ではなかなか食卓に上がらなかった昆虫ベースの3Dプリントフードの開発にも乗り出したい考えだ。

参照元記事1.
参照元記事2.