2017年7月3日月曜日

ケベック州、医療向け3Dプリントセンター設立へ

カナダ・ケベック州発:ケベック州政府はこのほど、総額約 300 万カナダドルを投下して、同国初の州立医療向け3Dプリントセンターを州都ケベック・シティに設立する計画を発表した。

ケベック州地方紙の報道によると、この医療向け3Dプリントセンターは同州産業研究センター( CRIQ )とラヴァル大学ケベック医療センター( CHUQ )との協業で実現した。今回の設置計画は医療用機器や医療技術向上とともに、医療分野における3Dプリントのメリットをケベック州民に提供するのが目的。

ケベックシティでは現在、2 台の医療用3Dプリンターが稼働中で、顎癌患者の再建用金属インプラントの作成などに使用されている。今回の設置計画は同州の研究イノベーション戦略の一環。協業提携する CRIQ は 5 年ほど前から3Dプリント技術の持つ将来性に着目し、CEO の Denis Hardy 氏はこの医療向け3Dプリントセンターによって同州の医療ネットワークの自律性および医療分野における科学技術の進歩の恩恵の数々にあずかれるようになると期待を込めている。

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