2017年12月11日月曜日

東芝社内ベンチャー生まれの3Dプリントネイルチップサービス、2年後にはIC チップも搭載へ

日本発:東芝( TOSHIBA CORPORATION)の完全子会社 東芝デジタルソリューションズ( TOSHIBA DIGITAL SOLUTIONS CORPORATION )は現在、3Dイメージングと3Dプリントを活用して、顧客ごとの爪の形状に合ったチップをカスタムフィットさせる「オープンネイルサービス」を展開している。

同事業は同社の社内ベンチャー支援制度「Toshiba Startup」から生まれたもので、企画を立案したのは同社技術統括部技術企画室主務の千木良( ちぎら )康子氏ら女性社員。

サービスの流れは 1). 顧客の爪を3Dスキャンして同社の3Dイメージング認識ソフトウェアで解析 2). 解析した3Dデータファイルをクラウドに蓄積・生成 3). 3Dプリンターで出力 4). 顧客の要望に合わせて後処理 となっている。利用料金はスキャン代 2,000 円( 初回のみ )、付け爪1デザイン当たり税込み 7,800 円から。3Dプリントされた付け爪の色付け等の後処理は、ネイルチップ専門店のミチネイル( michi, co LTD )が行う。

同事業は 2 年後をめどに非接触 IC チップを搭載した「つけ爪」実用化に向けた先行サービスという位置付け。千木良氏は次のように話す。「目指しているのは、完璧にフィットする付け爪を提供すること。これを実現するためにはミリ単位以下での正確な読み込み性能が要求されるため、極めて高度な画像認識と検出技術および処理技術が必要となる」。

現在、ネイル市場規模は北米が 51.04 億米ドル( 約5,800億円 )と言われており、同社は日本国内市場も同様に成長すると期待を寄せている。

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