2017年12月1日金曜日

MIT 研究者が従来比約 10 倍の高速 FDM 3Dプリンターを開発

米国マサチューセッツ州発:マサチューセッツ工科大学( MIT )の研究者グループはこのほど、既存製品の約 10 倍の高速でプリント可能なデスクトップ型 FDM 3Dプリンターを開発したと発表した。

MIT 製造 / 生産性研究所の Anastasios John Hart 准教授らの開発グループによると、現行の3Dプリンターの高速化を妨げている問題として、1). フィラメント供給機構の欠陥 2). フィラメント溶融が瞬間的ではない3). プリントヘッド移動時間が長い、の3点を挙げ、今回開発した新機構の3Dプリンターではこの3つの欠点を解決することによって従来比 10 倍の高速プリントが可能になったという。

この従来製品に存在していた欠陥について、Hart 准教授らの開発グループは次のような解消策を実装したデスクトップ型3Dプリンターを開発した。具体的には1). に対してはプリントヘッドにスクリュー機構を内蔵し従来のピンチローラー方式よりフィラメント供給を高速化 2). についてはレーザービーム制御で瞬時に溶融熱を調節可能にし、3). については新たに 2基の モーターで駆動される H型フレームにプリントヘッドの移動台座を設置することで、フィラメントの高速供給にも十分対応できるようにした、としている。





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